[ゆけむり通信 番外1997]

12/26/1997
『ザッツ・レビュー』

花の見納めで幸せ気分

 9月8日の宝塚大劇場公演を観た『ザッツ・レビュー』の東京公演、千秋楽。
 願いも空しく脚本(植田紳爾)はひどいままだったが、大劇場公演同様、“我らがスーパースター”(by 星原美沙緒)真矢みき率いる花組の奮闘が観客を幸せな気分にしてくれた。

 あらすじや脚本に対する苦情は大劇場公演の項を見てください。
 多少の刈り込みはあったようだが、基本的には(信じられないことに)変わっていなかった。

 だが、この演目、ショウ場面はいい。

 今回見直して改めてうっとりしたのが、客席に向かって傾いた大きな鏡をバックに、白い衣装の千ほさちを中心に輪になり、周りがゆっくり回転するシーン。
 バズビー・バークリー Busby Berkeley 張りのアイディアが華麗。もうちょっと鏡の傾きを大きくして真上からに近い形の輪を見せてくれたら、もっと興奮したはず(それにしても、ショウ場面での千ほさちは、華がある)。

 大階段に黒い衣装の男役がズラリと並ぶナンバーも渋かった。

 少なくともショウ場面に関しては、“伝統”をいい形で生かした舞台だったと思う。

 その他、千秋楽らしい趣向もいろいろあったが、それを書くのは僕の任ではない。
 ただ、最後のカーテンコールで歌われた「すみれの花咲く頃」が実に温かかったことは、忘れがたい思い出になりそうだ。

 ともあれ、さよなら東京宝塚劇場。ソー・ロング、アーニー・パイル劇場。

(12/27/1997)

Copyright ©1997 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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