[ゆけむり通信 番外 2005]

9/6『テネシー・ワルツ 江利チエミ物語
9/8『ねこはしる』

まともな脚本さえあれば

〜9月ミュージカル観劇記〜

 国内ミュージカル観劇記 9月分。思い切り途切れてますが(笑)、久々の月評です。

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 7月『フレディ』、8月『ひめゆり』と続いた“島田歌穂の夏”シリーズの最後を飾ったのが、『テネシー・ワルツ 江利チエミ物語。藤原佑好著「江利チエミ 波乱の生涯 テネシー・ワルツが聴こえる」(五月書房)を原作とする、江利チエミの半生を描くミュージカルだ。
 原作本の著者(登場はしない)の取材を受けているという設定で、父・久保益雄と、チエミに慕われた女優・清川虹子の語りが狂言回し的に挿入されるが、舞台上では、基本的には時間軸に沿ってストーリーが進む。そういう意味では、『バディ BUDDY The Buddy Holly Story』『ジョルスン ザ・ミュージカル JOLSON The Musical』等のロンドン産“伝記”ミュージカルと軌を一にする。最近の例で言えば(オーストラリア産だが)『ボーイ・フロム・オズ THE BOY FROM OZ』に近い。それらの作品に共通な“モノマネ+コンサート的ノリの伝記的作品”という色合いも濃い(ただし、ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman がピーター・アレン Peter Allen のモノマネをしなかったように、江利チエミ役の島田歌穂もモノマネをしてはいないが)。
 
 
 “モノマネ+コンサート的ノリ”自体は、それはそれで 1つの手法なので、うまくいっていればいいと思うが、ここでは必ずしも成功してはいない。また、こうした時間軸に沿った“伝記”ものの場合、人生全体の流れを描こうとするために、観客の興味を引っぱるべきドラマの見どころが拡散する場合が多い。そして、残念ながら、この作品でもそれが起こっている。
 
 
 

 観終わって。
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 『ねこはしる』
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(12/20/2004)

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