[ゆけむり通信 番外 2005]

(8/19/2003 &)5/26『シンデレラストーリー』
5/27『モダンガールズ』
5/28『最悪な人生のためのガイドブック』

まともな脚本さえあれば

〜5月ミュージカル観劇記〜

 国内ミュージカル観劇記 5月分。思い切り途切れてますが(笑)、久々の月評です。

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 ミュージカルにとって最も大切なのは楽曲。にもかかわらず、日本のオリジナル・ミュージカルのプログラムでは楽曲作者の扱いがとんでもなく小さいことが多い。いくら“演出家の時代”とはいえ、楽曲なしにミュージカルがありえないことを考えれば、かなりおかしなことだ。
 もう 1つ気になるのは、脚本の甘さだ。納得のいかないご都合主義から、筋は通っていても面白みのないものまで、甘さの度合いは様々だが、そうなる原因の 1つは、演出家と脚本家が同じ人であることが多いこと(さらに言えば、脚本家と作詞家が同じであることも多い)にあるのではないか。人材不足ということもあるのかもしれないが、どこかでコラボレーションを拒んでいるような空気も感じられる。演出家と脚本家が別であれば、協議を重ねることで、脚本家自身の気づかない、あるいは解決しきれない脚本の甘さは、かなり是正出来るはずだと思うのだが、どうだろう。
 ――と自分で問題点を提示しておいてナンなのだが、以上のことはあくまで一般論にすぎない(笑)。発案から上演までの準備期間の短い日本のミュージカルの世界にあっては、そもそも濃密なコラボレーションは無理なのだろう。脚本家が演出家と別であっても、なかなか面白い脚本は出来にくいようだ。当然のことながら、逆に、単独で両方をこなしても面白い脚本になることも、なかなかないが、ないではない。そんな現実に出会った 5月のオリジナル・ミュージカル観劇記。

 『シンデレラストーリー』の脚本は鴻上尚史。演出は山田○○で、分業だ。楽曲は、作曲が○○、作詞が斉藤由貴。
 2年前の夏に同じ劇場での初演を観ていて、芳しい印象ではなかったのだが、再見しても、その印象は変わらなかった。とにかく、脚本に伏線というものがまるでないのが、つまらない。
 “シンデレラ”の話は、知られた範囲では、ロジャース&ハマースタイン Richard Rogers & Oscar Hammerstein U が TVで、ウォルト・ディズニー Walt Disney が映画アニメーションとしてミュージカル化していて、前者はニューヨークのシティ・オペラなどで舞台化もされている。それらのストーリーは、いずれも、広く知られる“例の”やつ。だ。しかし、“シンデレラ”の話、よく考えると因果関係がよくわからない。中でも最大の謎は、なぜ魔法使いがシンデレラのところに現れて彼女を助けるのか、ということ。
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 『モダンガールズ』
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 一番面白かったのが、『最悪な人生のためのガイドブック』
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(12/20/2004)

Copyright ©2005 MIZUGUCHI‘Misoppa’Masahiro

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