それゲキ・アンケート篇


第 10回
あなたにとって宝塚歌劇とは

 MBW(Misoppa's Band Wagon)開設 7周年記念アンケート“あなたにとって宝塚歌劇とは”へのご回答ありがとうございました。
 アンケートの内容は以下の通りです。

 [質問 1] 宝塚歌劇団の公演を観たことがありますか?
 →「ない」方は [質問 2] へ。「ある」方は [質問 3] 以降へ。

 [質問 2] 観ていない理由は何ですか? 出来るだけ具体的にお答えください。

 [質問 3] 初めて観たのは、何年頃、どこの劇場で? これまでに何本ぐらい観ていますか?

 [質問 4] 宝塚歌劇団の公演作品のどんなところに魅力を感じますか? その魅力が最もよく表れていると思った演目があったら挙げてください。

 [質問 5] 宝塚歌劇団の公演作品の欠点は何だと思いますか? その欠点が最も露わになったと思う演目があったら挙げてください。

 今回のご回答は 13人の方からいただきました。ありがとうございました。
 発表の並びは、まず、観たことのない方(2人)、その後に、観たことのある方(11人)としました。そんなわけで、 [質問 1] への回答は省略させていただいています。なお、それぞれの範疇での並びは到着順です。
 いつも通り、ミュージカル・タイトルや人名などの若干の表記の統一と若干の改行をさせていただいた他は、基本的に、いただいたメールのままです(作品タイトルの正確な表記に関してはチェックしきれていません。お気づきの点はご指摘いただければ幸いです)。

* * * * * * * * * *

 では、観たことのない方から。

 ●ナロさんの場合。

 [質問 2]

 うまく説明できませんが、ビジュアル的なイメージ全てが自分の趣味に合わないということだと思います。
 衣装やメイク、派手な装置などが、どうしても好きになれません。他にもいろいろと理由があるとおもいますが、そこが一番大きな点です。

 ●国重さんの場合。

 [質問 2]

 簡単に言ってしまえば、行く機会が全くなかったから。
 よく、周りにひとりくらいは、「宝塚が好き!」とか「歌舞伎が好き!」とかいそうでしょ? でも今まで、運悪く(?)ひとりもいなかった。あと、皆さん難しい名前なんだもん。(って関係ないですね)
 一昨年『阿修羅城の瞳』を観たときに宝塚出身の天海祐希が出てて、この人の宝塚の舞台は観たかったなあって思ったけど、時すでに遅しでしたし。

 
* * * * * * * * * *

 続いて、観たことのある方です。

 ●NANAさんの場合。

 [質問 3]

 厳密にいえば赤子の頃(1973年 4月東京宝塚星組公演/ 2歳 8か月)ですが、自分の意志では 1992年 6月、東京宝塚劇場での花組『百連花集』『スパルタカス』
 劇場での観劇は 5回 4作品。チケットが取り辛いというイメージがあって、あんまり積極的に足を運んでいません。
 私の宝塚観劇は TV中継がメインでした。 1990年末から 1997年頃までに NHKや WOWOWで放送された作品(特にショー)は大抵見ています。
 最近はちょっと興味が薄れていて、生の舞台も中継もあまり観ていません。

 [質問 4]

 ・出演が全てお抱えの劇団員で、演目はオリジナルがメインなので、出演者に対しての政治的配慮(出番の多さとか役の大きさとか)に嫌味が無い。素直に「それは劇団側が期待しているから」と受け止めることができるのは、現在の日本の演劇界では貴重なことだと思っています。
 ・元の原作に当たるものを大幅にねじ曲げても「これが宝塚流なんだ」と堂々としているところ。同じ『ベルサイユのばら』でも、よくぞあれだけ多くの別バージョンを作り上げたと妙に感心しています。
 ・ショーの人海戦術の面白さ。舞台上に 1人しかいないと思った次の瞬間、あっという間に人が増えていたり、とか。現在はここまで大規模なショーやレビュー自体が他所では観られないので、人海戦術は宝塚の醍醐味だと思っています。
 ・TVで何度もショーを繰り返し観たおかげで、私は舞台の構成も楽しめるようになったと思っています。細かいことですが、上の人海戦術の手法や、大きな場面の合間のつなぎ場面の持たせ方(見劣りのしない出演者を常にセンターに並べる工夫)、旧劇場時代に 8本しかなかったというハンドマイクの使い方(ex.ステージ上で踊りながら手渡し)などを興味深く観て楽しんでいました。

 [質問 5]

 その時々のトップスターの個性によって、組ごとのカラーも微妙に変わってくるのは構わないのですが、その個性によって、一公演のうちの芝居又はショーのどちらか(或いは両方)が弱くて物足りない時があります。
 例えば雪組の杜けあき時代、彼女の重厚な芝居と歌と日舞は良かったけれど軽い芝居や洋舞は特別なものではなく、そのためどのショーも面白く感じられませんでした(これは当時の作品の内容そのものにも問題ありですが)。
 オリジナル作品が多い宝塚では、それら主演者の「弱点」を補う舞台構成が出来る訳で、それが成功すると「これが宝塚流なんだ」となる訳ですが、それが失敗に転んだ時は……。

 ●池田さんの場合。

 [質問 3]

 1998年、 Takarazuka1000days劇場でみた月組の『ウエストサイド物語 WEST SIDE STORY』。これまでに観たのは……よくわかりませんが、おそらく40本前後だと思います。

 [質問 4]

 月並みですが、やはり男性を女性が演じることからうまれる虚構性、華やかさ、色っぽさ。私は特に真琴つばささんの男役が大好きだったので、彼女の魅力がじゅうぶん発揮された『ノバ・ボサ・ノバ』『プラクティカル・ジョーク』が好きでした。それから、身体を張った一糸乱れぬダンスも大きな魅力です。これは演目というよりもショーのワンシーンとして印象に残っているものが多いので、挙げるとキリがありませんが……。

 [質問 5]

 座付き作者による作品のマンネリ化、作品レベルの低下は致命的。残念ながら、発表される作品のほとんどが駄作と言っていいレベルです。また座付きなのにスターの魅力をいかせていない作品が多すぎるように感じます。スターや組の雰囲気に合わない作品をむりやり再演させたりするのもよくないクセ。
 欠点があらわになったと思う演目を挙げるとこれもきりがないのですが、強いていえば同率 1位で『夜明けの序曲』『ベルサイユのばら』(21世紀バージョン)。とくに『ベルサイユのばら』は、作品のひどさもさることながら、星奈優里がこれで退団となってしまったのが残念でなりません。

 ●三島和代さんの場合。

 [質問 3]

 1976年、東京宝塚劇場。観劇作品数は数えられません。初観劇以来、東京宝塚劇場(1000daysを含む)で見ていない作品はおそらく 5公演くらいではないでしょうか。日本青年館については 1990年から 1999年までのほとんどの作品を見ていると思います。

 [質問 4]

 現実を感じさせないところ、華やかなところ。作品を絞るのは正直なところ難しいですが、好きな作品=宝塚らしい作品とするならば、ということで回答します。

 お芝居:『ベルサイユのばら』『あかねさす紫の花』『うたかたの恋』『メイフラワー』『パック』『華麗なるギャッツビー』『紅はこべ』
 ショー:『宝塚レビュー'90』『恋の花歌舞伎』『クレッシェンド』『ダイナモ』
 バウ作品:『リラの壁の囚人』『誓いの首飾り』『心中恋の大和路』『二人だけの戦場』

 [質問 5]

 脚本力・構成力がないこと。

 『ザッツレビュー』『プラハの春』『スナイパー』

 ●アキさんの場合。

 [質問 3]

 1967年。宝塚大劇場の『オクラホマ! OKLAHOMA』。憶えていませんが 100本以内です。

 [質問 4]

 一例を挙げれば、今まで日本で公演された『ウエスト・サイド物語』(アメリカからのツアー、劇団四季)と、アメリカで見た国内ツアー版の内のどれよりも、 1968年の宝塚公演が優れていた。理由は不明。
 もう一つは、ダンス中心のレヴュー。特に今は亡き鴨川清作さんの作った『シャンゴ』『ノバ・ボサ・ノバ』など名作ショーの数々。

 [質問 5]

 婦女子(差別用語ではないですよね)受けを狙った作品。失敗例はいっぱいあります。

 ●ミランダさんの場合。

 [質問 3]

 90年くらい。
 はじめてみたのは昔の東京宝塚劇場で……だったと思います。今まで観たのは多分 20本くらい。

 [質問 4]

 中性的、幻想的なところ。
 『エリザベート』

 [質問 5]

 欠点は山ほどあります。
 これが特にひどかったとは 1作品としてあげられません。
 *自己満足に浸っている。(あそび、アドリブなど内輪受けが多いなど)
 *元々役作りにハンディがあるのに(子供、老人役など)演目の作り方、選び方にそれが反映されていないことがある。
 *作品の出来、不出来に落差があり、学芸会以下の低レベルのものもあった。特に最近は 2部のショーの出来悪し!(役者ではなく、作・構成・演出が)

 ●ハナタニさんの場合。

 [質問 3]

 記憶として残っているのは、 1962年の 8月、宝塚大劇場で 1本立て作品の『皇帝と魔女』、この作品以降、現在に至るまでほぼ 1作品 1回は観ております。

 [質問 4]

 最近の作品で特に魅力を感じることはないのですが、以前は、日劇、 SKD、 OSKなどのレヴュー、ショーの 1ジャンルとしてとらえておりました。まだまだ当時は、ミュージカルが日本で頻繁に上演される時代ではなく、宝塚のステージでその香りを少しかんじていたのでしょう。
 ただ、当時は菊田一夫、北条秀司、平岩弓枝などの作者が、女性のみの劇団を前提に作品を提供していたことに興味を感じておりました。またそれぞれにスケールの大きな作品でとても感動した記憶があります。
 『シャングリラ』『不死鳥の翼燃ゆとも』など。

 [質問 5]

 やはり時代は変わっても、宝塚は出演者全てが女性であることには変わりありません。歌舞伎が全て男性であるように、上演演目にもおのずと限界があると思えます。その限界を逆手にとっとこそ、換言すれば開き直ってこそ面白い作品が生まれると思うのですが。しかし、最近では、限りなく一般の演劇作品に近い形のものを作ろうという意識の方が目立つ作品が多くなってきているように感じます。そして、作品が出演者を念頭に書かれるのではなく、まづ脚本がメインでその後に出演者を当てはめるといった、座付き作者の作品としては首を傾げたくなるようなものが多くなってきているような気がします。なんとなく、本筋からはづれてしまいましたが、やはり、宝塚の作品は、宝塚でしか出来ないものであってほしいと思います。
 最後になりましたが、欠点は、一般の演劇やミュージカル作品と同じものですよ、といった雰囲気を感じさせることだと思います。これが、観ている方に中途半端な印象を与えてしまっているように思えるのですが、宝塚はあくまでも宝塚であってよいのではないでしょうか。

 ●クワストさんの場合。

 [質問 3]

 生の舞台を見たのは1999年宝塚1000Days劇場で星組公演の『ウエスト・サイド物語』。生の舞台はこれまで 10公演(ダブリなし)見ている。
 宝塚歌劇団のビデオを意識して見るようになったのは(テレビ放送とかを無意識に見ているのとは違って)星と雪の『エリザベート』のビデオを入手してから。ビデオ等でみたものは数え切れない。

 [質問 4]

 一言ではいえないので、羅列してしまいますが、

 1。 やはり『一公演で二度おいしい』ではないだろうか。例外もあるが、ほとんど芝居とショーの 2本立てなので、芝居がこけても(笑)ショーで盛りかえすこともでき、一回で 2種類のエンタテーメントを楽しめる。
 2。座付き作家システムだから、その時在籍している生徒(団員)に合ったオリジナルの作品を作れる(ハズ(笑))。
 3。(着まわされることがあっても)やはり衣裳は生でみると、その生徒(団員)の長所が映えるオリジナルのものが美しい。
 4。一応、夢を与えるというポリシーなので、観客は3時間の間、浮き世を忘れるような楽しい、もしくは甘美な世界に浸たれる(ハズ(笑))。
 5。今年 90周年を迎えるが、歌舞伎が日本の誇る伝統文化としたら、やはり宝塚歌劇団は日本が誇れる芸能文化だと、思う。
 常に『美しさ』を追求する男役、娘役の姿勢や研究しつくされた立ち姿は見ていて気持ちがいいし、作品事体は『偉大なるマンネリ』が多いとはいえ、とにかくこのような劇団はどこにもないから。

 生で見て、宝塚の魅力満載だったのは 1999年の雪組による『ノバ・ボサ・ノバ』。(#1の答えのとおり、この時は芝居はスカ(笑)だったが、ショーが最高だったので、ショーみたさに通ったファンも多いはず)
 これは再演ものだったので、当事の雪組のトップスターにあわせて書かれたものではないが、轟悠やまわりの生徒が力演していて幕開けからフィナーレまでワクワクして観劇した。

 ビデオでみて良かったのは、『銀ちゃんの恋』『花の業平』
 前者は原作あり(『蒲田行進曲』)でオリジナルではないが、『すみれコード』すれすれな作品で、ことごとく上記の『良い』ポイントからはずれていたにも拘わらず、主演の久世星佳と助演の汐風幸が気持ちの入った芝居をしていたので、『宝塚でもここまでできるのだ』と感心した(が、生粋のタカラヅカファンには荒あらしいと思われたかも)。後者は稔幸の主演のバージョンで、脇の役にも充て書きが気持ちよくはまった、卒業が決まったのるさんにふさわしい舞台だった。
 『若き日の唄は忘れじ』(初演)も主演も脇も充て書きがぴったりはまっていて泣かせた。

 [質問 5]

 こちらもいろいろとあるので羅列する:

 1。スター制度なので、人気があれば実力がなくても大きな役がついてしまい、キャスティングが納得できないものが多い。特にトップでトリプルスレット(歌、ダンス、芝居がばっちり)という生徒(団員)はほとんどいない。
 2。男役が娘役より重んじられているので、原作がある作品でも、トップ男役が主役になるよう潤色されてしまっているため、物語に歪みがでることがある(『エリザベート』『王家に捧ぐ歌』『アンナ・カレーニナ』(どれもビデオ観賞))。
 3。また序列ががはっきりしているため、どんなに実力があっても、例えば4番手のスターが3番手を通りこしていい役につくことは決してないので、翻訳物のミュージカルの場合ベストなキャストでみるということがほとんどない(『ウエスト・サイド物語』)。
 4。先に述べたように座付き作家制度なので、ファン歴が長くなると、各作家のマンネリ、パターン化した脚本が多いのに嫌でも気がつく。どんな作品でもスター見たさにファンはチケットを買ってしまうので、制作の側の向上心が育っていないように見うけられる。スターに頼って、中味のない薄っぺらなセリフの羅列はいただけない。また安易に再演ものを(演じる生徒に合っているかどうかも配慮しないで)しすぎる気がする。
 5。大劇場はどうかしらないが、東京宝塚劇場のオーケストラ、特にトランペットはいつ聞いても最悪。なぜ改善しようとしないのか、人材がいないのか、不思議でしょうがない。
 6。音楽学校を卒業すれば、自動的に歌劇団に入団でき、在団していれば、必ずなにかしらの役で舞台には立てるというシステムなので、若手は特にプロ意識に欠けているのでは?(これは団員を『生徒』と呼ぶところからはじまっているのだが)と思うこともある。

 ほとんどの海外ミュージカルもの同様、『ウエスト・サイド物語』は 1本ものであり、星組公演では重要な役どころのベルナルドが踊れない、歌えない、芝居もシロウトっぽい 3番手でとてもがっかりした。『エリザベート』も未だに主要キャラクターがばっちりはまった公演はないし、今年は各組2番手による特出を打ちだしているのにもかかわらず、どの公演も特出するほどの役が与えられていないような気がする。即ち、この特出は作品を盛り上げるため、キャスティングを向上させるためではなく、単にマーケティング(俗にいうなればチケット販売拡大)のために見うけられ、そのあざとさに嫌気がさす。
 また男役とはいえ、女性が演じているのだから、女性を蔑むようなセリフや行動を生徒にさせてはいけないと思う。『猛(たけ)き黄金の国』はビデオで見たが、後味がよくなかった。『傭兵ピエール〜ジャンヌ・ダルクの恋人』は生で見たが、ジャンヌや他のキャラクターが下品なセリフを言うのを聞くのも興ざめだった。

 ●杓谷さんの場合。

 [質問 3]

 「初めて」は 1974年『ベルサイユのばら』初演(原作ファンの小学生たちが、宝塚での舞台化に怒りつつ「チェック」のため、ー東京宝塚劇場へ。以降、約 20年のブランクを経て、 97年『失われた楽園』『サザン・クロス・レビュー』がその次に見た宝塚。これまでの観劇作品数は約 20本程度。

 [質問 4]

 魅力=質(選抜・訓練された若い女ばかり)、量(1公演に約 70名)双方揃った演者たちと、金のかかった衣装・装置。専属スタッフによる作・演出・音楽・振り付け。
上記が確約する「システム」と、その中から時折出現する(宝塚ならでは/宝塚を逸脱する)スーパースターによるあまりに豪華絢爛な公演。
 上記を体現した演目=個別の演目を問わない「黒燕尾の総踊り」。
 個別の演目では、上記の「宝塚ならでは」のケースが、星組『エリザベート』(「音痴のトート=麻路さき」が舞台をさらうという考えられない展開で、「ウィーンミュージカル」を「宝塚のもの」にしてしまった点において)。

 「宝塚を逸脱」のケースとして、大浦みずきの『ジャンクション 24』
 宝塚の常識を逸脱した才能の「宝塚ならでは」の傑作といえましょうか。ビデオでしか知りません(涙・ほかにも『フラッシュ』などが見られていれば……)。

 [質問 5]

 [質問 4] であげた「宝塚の魅力」を理解していない(とくに若手)スタッフ。
 「黒燕尾群舞さえ出せば OK」になってしまう演者頼りの作品も問題だが、それ以上に罪深いのは、「宝塚<オペラ・ブロードウェイ」と考えている自分探し系コンプレックス演出家の自己満足作品。
 その代表作として、あらゆる意味でもっとも罪深いのは、外部評価の高かった 2003年星組『王家に捧ぐ歌』だと思います。

 *昔の作品は、ハードなショー作品でも、じつは演者の負担が少ないように細心の演出と構成がされていたとか(全部「八百屋舞台」の『ノバ・ボサ・ノバ』の場合も、一見大変そうで、じつは演者の限界を計算しつくした構成だったとか)。
 いまは、貴重な演者を潰し、怪我でもさせそうな演出家(しかも無自覚)が多いところが、もっとも危ぶまれます。

 ●ゆうなおさんの場合。

 [質問 3]

 1995年、日本青年館『ミーアモール〜燃える愛の翼〜』
 友人がチケットがあるといってくれたので、演目や出演者もよくわからず観劇した。
 生で見たのは、 50回くらい。ビデオでは、数えきれないほど。

 [質問 4]

 世の中の時間の流れから完全に独立した空間で、魅力を出すことだけに特化して精進する若い女性の姿の清々しさ。希有の個性が出てきたときの、あて書き、当たり役の妙。そして花開いた頂点、あるいはつぼみのまま惜しまれつつ退団していく“サヨナラ公演”の突き抜けた輝き。

 02〜 03年『バビロン〜浮游する摩天楼〜』
 8人もの実力派退団者がおのおの個性を出した群像レビュー。

 [質問 5]

 スターを見せることだけに重点を置くためか、新作主義の大量生産のためか、脚本のレベルが異常に低いことがある。スターの頑張りで脚本の甘さを補なわなきゃいけないものが多い。

 03年『野風の笛』

 ●keisuh さんの場合。

 [質問 3]

 家内に連れられて、宝塚の大劇場で 2、 3回観ました。 97、 98年頃かなぁ。

 [質問 4]

 この質問への回答は、家内の意見をもって代えさせていただきます。

 やはり豪華絢爛で、美しいところ。 夢の世界やね。
 よかった演目は、以前は『ベルサイユのばら』、今は『エリザベート』やね。

 [質問 5]

 う〜ん……やっぱり僕には違和感がありました。(ほぼ)女性だけの世界だから、舞台の上も客席も……。
 作品の欠点ということでは、女性の役者さんでは表現しにくいタイプの役が存在しているような気がします。
 『風と共に去りぬ』を観た時に、ずいぶんクラークゲイブルと味わいが違うレットバトラーだなぁと感じたことを覚えています(良い悪いは別にして)。
 あとは極端な意見ですが、私の母親は「甘ったるい」と一刀両断にしておりました。(^^; やはり合う人と合わない人に、はっきり分かれるみたですね、宝塚歌劇は……。

 ●雨宮さんの場合。

 [質問 3]

 多分、 1996年東京宝塚劇場公演『CAN-CAN』『マンハッタン不夜城』が初めて。同じ年に、『ハウ・トゥ・サクシード』を観ていますが、記憶にあるのはこの 2本だけです。他に、テレビで劇場中継の一場面を観たことはあるような気がしますが、よく覚えていません。(手元に当時の資料が何も残っていないため、このアンケートに回答するためにインターネットで検索してみました。作品名が公演時のものと違っていたら、スミマセン。)

 [質問 4]

 あまり魅力を感じない、というのが正直な感想です。でも、実際にはありえないような男性像(?)を見ることが出来たり、きらびやかな舞台、華やかな衣装、大人数でのダンスシーン等を考えると、エンターテインメントとしては OKだと思いますし、否定しようとは思いません。敢えて、宝塚の魅力が表れている演目を挙げるなら、個々の作品名は知りませんが、多分「レビュー」全般だと思います。
 ただ、私にとっては、「宝塚」はあくまでも「宝塚」であって「ミュージカル」とは別物、という意識があります。

 [質問 5]

 いくらカッコいい男役のスターさんでも、男性の素敵なテノールやバリトンの声は出せないこと(出したら気持ち悪いかも……)。この男性の声がないことは、作品によっては致命的な欠点になると思います。
 未見ですが、『ファントム』はこの欠点が最も露になるのではないかと思われる作品です。

 今回のアンケートは、宝塚歌劇について“一歩引いた”立場で語り合ってみたい、という個人的な願望から生まれました。
 僕の知る限り、宝塚好きのみなさんの会話は、“生徒”たち個々についての批評が主で、それが最終的に理事長を頂点とした“先生”たちが率いる劇団に対する批判に到って終わることが多い(念のために……、“生徒”は役者のこと、“先生”は劇団専属の脚本家・演出家のこと。ファンのみなさんは、そう呼びます)。個別の作品や表現集団としての歌劇団の魅力や欠点について語る場合も、話題は、“生徒”や“先生”の人格や個人的事情から、その背景にある組織の事情に向かっていきます。実は、評論家と呼ばれる人たちの発言にも、そうした傾向がある。
 みなさん事情通なんですね。半分インサイダーになっている。なかなか、純粋な観客としての客観的評価が出てこない。
 まあ、こうした傾向は宝塚歌劇に限ったことではないのかもしれませんし、半端な脚本の作品が多い宝塚歌劇の現状から、とりあえず“生徒”のことを語りたくなる気持ちもわからないではありませんが、(方向性ということで言えば)日本のミュージカル世界における宝塚歌劇の意味は劇団四季の比ではないはずと考えるミュージカル・ファンの 1人としては、もっと開かれた宝塚評価が必要なのではと思うしだいなのです。
 そのためには、あくまで“一歩引いた”観客の立場で、目の前に現れた作品に沿って魅力と欠点を語ることが有用か、と。

 そういった説明をしないままのアンケートだったにもかかわらず、みなさん、様々な観劇歴を背景に、とても興味深い回答を送ってくださいました。例によって量的には長短様々ですが、細かく分析してくださった回答はもちろん、短い回答は短い回答で説得力があるのは、逆に宝塚歌劇のある種の一貫性を証明しているのかもしれませんね。
 ともあれ、ご回答くださったみなさん、ホントにありがとうございました。

 本来なら、ここで、それぞれのご意見に対して私見を述べさせていただくべきなのですが、今回は内容があまりに多岐に及ぶので、後日、別項で、ということにさせてください。
 1つだけ書かせていただくなら、宝塚未体験のお 2人が、ここに掲載したみなさんのご意見の肯定的な部分を参考にされて、ぜひ 1度ご覧になられることを期待します。

 では、また次回のアンケートをお楽しみに。

(6/12/2003)


 僕の回答も遅ればせながらアップしました。こちらでご覧ください。

Copyright ©2004 MIZUGUCHI‘Misoppa’Masahiro

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