それゲキ・アンケート篇

第 5回

“むじミュジ”ヴィデオ & レコード

(後編)

 “むじミュジ”アンケートの内容は以下の通りです。

 [質問 1] 無人島に 1つだけミュージカル関係のヴィデオ(テープに限らず)を持っていくとしたら?

 “ミュージカル関係”というのは、完成している映画ミュージカルから、舞台ミュージカルの録画、映画&舞台ミュージカル絡みのドキュメンタリー(製作の舞台裏、スターや作曲家などの伝記的なもの、オリジナル・キャスト・アルバムの録音風景、などなど)まで、ま、何でも OK、エニシング・ゴーズ。ただし、海賊版、隠し撮り等は不可。

 [質問 2] 無人島に 1つだけミュージカル関係のレコード(CDに限らず)を持っていくとしたら?

 “ミュージカル関係”というのは、映画ミュージカルのサウンドトラック、舞台ミュージカルのオリジナル・キャスト盤から、映画あるいは舞台ミュージカルに出演経験のある人の歌(ただし、最低 1曲はミュージカルの楽曲が含まれること)、ミュージカル出演経験のない人の歌ったミュージカル楽曲集まで OK。こちらも、海賊版、隠し録り等は不可。

回答の後編です。

 ●あつこさんの場合。

 [質問 2]

 さて、私の「むじミュジ」は『レ・ミゼラブル』の 2枚組 CDです。
 きっと無人島で希望を無くしそうになったとき、一旦どん底まで落ち込み泣き疲れた後、もう一度明日に希望を持てる。そんな気がするから。そうなったら、毎日全曲、「耳で聴いた英語」でそのまま唄ってやるゾー!!(あんな感じで、人目を気にしないで大声で唄ってみたい)

 「ハッ!」
 でも? もしかして? ちょっと趣旨から離れてしまいましたか?? スイマセン、このへんで失礼します。

 離れてませんよ、あつこさん。僕も無人島では歌って踊るつもりですから(笑)。
 『レ・ミゼラブル』の 2枚組って、ロンドン・オリジナル・キャスト盤のことですね、きっと。パティ・ルポンの入った。

 ●mieさんの場合。

 [質問 1]

 無人島に持っていくビデオは、できればあらゆるミュージカルの舞台、映画のビデオを持っていって、毎日とっかえひっかえ観たいのですが、どうしてもひとつなら映画『ウエスト・サイド物語』でしょうか。
 理由は1番好きなミュージカルだからです。
 きっと無人島では暇そうだから、繰り返し観るうちに歌もダンスもせりふも全部覚えてしまって、 1人ですべての役を演じる 1人ミュージカルなんてできるようになるに違いありません。でも、『ウエスト・サイド物語』は悲劇なので、楽しい気分になるものも、もう 1つ持って行きたいです。
 『雨に唄えば』『掠奪された七人の花嫁』かな。これらも好きな映画だからです。
 舞台のビデオも欲しいけど、きっと観てると生の舞台がどうしても観たくなって、つらくなりそうなので今回は(?)やめときます。
無人島で 1人で寂しくなったら、ディズニー映画のように、動物や植物たちが歌った り、踊ったりしてくれて、自分がミュージカルの主人公みたいになったら楽しいのに なあなんて、顔に似合わずメルヘンチックな想像をしてしまいました!

 [質問 2]

 CDも全部持っていきたいけど、今だったら『レント』(オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤、DREAMWORKS)ですね。 2枚組みのヤツです。
 去年初めてブロードウェイに行って、いくつか観劇して、最後に観たのが『レント』でした。席は後ろの方だったし、英語もよくわからなかったのに、役者の感情がびんびん伝わってきて、とても感動しました。
 すぐに CDを買って、繰り返し聴いていますが、これが不思議と全く飽きないのです。無人島では、飽きないものが 1番ですね! 現代英語の勉強にもなります(意味ないか…)。
 ビデオも CDも、偶然にも N.Y.の物語のものになっちゃいました。『レント』なんて南の島とは正反対の内容なので、無人島で聴いてたら、都会が恋しくなるか、それとも都会の問題の歌なんてどうでもよくなって、聴かなくなるかもしれません。やっぱり無人島では、のほほーんとした音楽の方が良いかもなあなんて思ったりします。
 ……ああ、でもやっぱり今持って行くなら『レント』しかない!……と、この CDを聴きながら確信した私です。

 mieさん、 [もう 1つ持って行きたい] 気持ちは抑えてください(笑)。『雨に唄えば』『掠奪された七人の花嫁』は、今回は(?)持ち込み禁止です(笑)。
 で、『ウエスト・サイド物語』のヴィデオは 2票の内の 1票。もう 1票は次に登場。『レント』は 2票目です。

 ●松尾翠さんの場合。

 [質問 1]

 散々迷いましたが……映画ミュージカル『ウエスト・サイド物語』です!!
 舞台を録画したものは、やはり舞台とは別物なので、何回もみるにはちょっと物足りない気がします。それで、映画ミュージカルの中では、大好きな『サウンド・オブ・ミュージック』とどちらにするか迷いましたが、無人島なので、『サウンド・オブ・ミュージック』はひとりでみているとますます孤独を感じそう(笑)。ということで、『ウエスト・サイド物語』にします。
 やはり、楽曲がよく、ダンスシーンも見ごたえあり、ストーリーも普遍的な上に飽きさせないものがあリます。歌やダンスをマネして 1人で遊んだり、フィルムカットの仕方や役者の演技について分析したり、これ 1本で随分時間をつぶせると思います。見ていると、実際の舞台の感覚も思い出せますし、一石三鳥くらいのヴィデオです。

 [質問 2]

 『レ・ミゼラブル』の世界キャスト・バージョン、『The Complete Symphonic Recording』にします。
 これも散々迷ったのですが……基準としては、無人島なので、どれだけそれを好きか、ということの他に、どれだけそれをネタに遊べるか、を重視しました。『レ・ミゼラブル』は基本的に歌だけでストーリーをつづるため、 CDの中にドラマがほぼ完全に見えます。長いですし。この CDは、セリフ的歌も入っていて、全部聞くだけでも舞台を彷彿とさせてなかなか飽きません。その上、歌を暗記して 1人『レ・ミゼラブル』をして遊んだり、キャストの役解釈を批評したり、“むじ本”で英語の辞書を持ち込んで、歌詞の意味をひたすら分析したり、どのメロディが重複しているか等曲の構成を分析したり、等々、かなり遊べると思います。エポニーヌの島田歌穂さんの演技は絶品で、彼女が歌う 2枚目の CDは、何回聞いてもまったく飽きません。大好きな上に遊べる 1枚です!!

 『レ・ミゼラブル』に疎い僕は(笑)、松尾さんのこの回答を読んで初めて 3枚組の CDのことを知りました。僕の持ってる島田歌穂入り『レ・ミゼラブル』は、 1枚ものなんです。早い話、超ダイジェスト。ヒエー!

 ●MACさんの場合。

 [質問 1]

 トム・ハンクスの『グリーン・マイル』を観ました? ちょっとだけフレッド・アステアの映画が出てきます。「ここに出て来る人は、いい人ばかりだ。」と死刑囚が言うのですよ。本当に昔の映画って、そうですよね。
 というわけで、私が選んだ無人島に持っていくビデオはダニー・ケイ主演『5つの銅貨』
 理由はもちろんルイ・アームストロングが出演しているからです。あの田中角栄顔のおっさんがうたう唄が、何んであんなにいいのでしょう。ダニー・ケイもいいですけれど、なんと言ってもサッチモが出ているおかげでこの映画の価値は何百倍にも上っている、と思うのは私だけかなぁ。

 [質問 2]

 CDの方は、実は、私も『クレージー・フォー・ユー』なのです。
 舞台は一度しか観ていませんけれど、この CDは一万回ぐらい聴いています(そんなには聴けないか)。不思議と聴いていると元気になるのです。
 私は全くの素人ですけれど、このオリジナル・キャストの歌のレべルってすごく高いように思うのです。いつもミソッパさんにカレンと代えられてしまうポリー役のジョディ・ベンスンだって、私はかなり気に入っているのです。たまには褒めて欲しいなあ。

 『5つの銅貨』がいいのはサッチモのおかげ説は、かなり当たってると思いますよ、 MACさん。『上流階級』『上流社会』の間違い。ゴメン。6/13/2000)がそうであるように。
 それから僕、ジョディ・ベンスン、別に嫌いなわけじゃありませんので、あしからず。ただカレン・ジエンバの方が好きなだけです(笑)。

 ●岸田さんの場合。

 [質問 1]

 まず、質問1ですがこれは何と言っても今から 9年前に NHKの BSで放送された「80年代トニー賞クロニクル」を録画したビデオです。
 黒柳徹子が司会をしたいわゆるブロードウェイスペシャルという枠の中の一番組なのですが(この頃、毎年トニー賞のシーズンになると、 NHKはブロードウェイの特別番組を組んでいました)、この「クロニクル」が如何に凄いかというと、要するに 80年代に放映されたトニー賞授賞式で行なわれた多くのパフォーマンスを網羅しているということです。
 パティ・ルポン、マンディ・パティンキンの『エヴィータ』から始まって、アン・ミラーとミッキー・ルーニーの『シュガー・ベイビーズ』、ローレン・バコールの『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』、トミー・チューン、ツイッギーの『マイ・ワン・アンド・オンリー』、ライザとチタ・リベラの『リンク』、マイケル・クロフォードの『オペラ座の怪人』などなど総タイトル 40本もの作品の名場面を観ることが出来ます。タップ・ファンには『ソフィスティケイテッド・レディーズ』『タップ・ダンス・キッド』『ブラック・アンド・ブルー』があるし、華麗なダンス好きには『ラ・カージュ・オ・フォール』『ウエスト・サイド物語』『タンゴ・アルゼンティーノ』『グランド・ホテル』がある。個人的に好きな『ミー・アンド・マイ・ガール』『ジェローム・ロビンズ・ブロードウェイ』のパートなど擦り切れるほど観ました。これ以降の「トニー賞授賞式」もすべて録画していて、パフォーマンスのシーンはやはり楽しいのですが、結局一番目にすることが多いのがこのビデオになってしまいます。
 辛いのは、結構長い番組だったので 3倍速で録画していること。今なら当然 S-VHS標準で録画するでしょうね。

 [質問 2]

 さて質問 2ですが、これは大変迷うところですね。
 上の答えを書いていて思ったのは、ミュージカルは 1曲ピックアップしても当然素晴らしいものがありますが、基本的にはドラマ、出演者、演出、楽曲すべてトータルとして考えるとやはりこのミュージカル 1本!!というものを選びたいものですよね。でも無人島になると……やっぱり欲張りな私にとってオムニバスっぽい選択となってしまうのは仕方がないようです。とどのつまり、そういう時に選ぶものはやはりソンドハイムとなってしまいます。
 オムニバスとしての CDの数も多いソンドハイムですが、その中でも多く聞くのが『Sondheim A CELEBRATION AT CARNEGIE HALL』です(これはビデオもよく観ますが)。ベティ・バックレー、ヴィクター・ガーバー、パティ・ルポン、ライザ・ミネリ、バーナデット・ピータース、カレン・ジエンバ、グレン・クローズ、そして故人となってしまったマデリン・カーンなどの歌声によってソンドハイムを聞けるのは至福の喜びであります。(CD番号 RCA VICTOR 09026-60484-2)

 今回いちばんショックだったのが、岸田さんのこの回答。「80年代トニー賞クロニクル」!? んなもんがあったんだあ!!
 ……気を取り直して(笑)、今回、ソンダイム関係からのセレクトがけっこう多いですね。ソフトの種類が多いってこともあるのかなあ。……それにしてもショック(笑)。

 ●ワン子さんの場合。

 [質問 1]

 もう、いっぱい持っていきたい! けど、だめなんですよねエ。 1つだけって難しい。
 こんな時は、やっぱりアステアさまやジーンさまかな、とは思うんだけど。実は、ハワード・キールがお気に入りなので、『キス・ミー・ケイト』(MGM)は結構観てしまう。でも、日本語字幕がないもんだから……。
 それか、最近ようやく観て(TV録画)すっかりハマってしまった『スイート・チャリティ』(シャーリー・マクレーン主演)。でも、ちょっと飽きちゃう場面も。
 ということで、いろいろと思い浮かんだのですが、中学生の頃から何度も観ている大好きなジェーン・パウエルと、ハワード旦那が主演の『掠奪された七人の花嫁』(MGM/1954年)にします。やっぱり、明るいのがいいです。ハッピーエンドだし。無人島にいるわけだし。あと、ハワード旦那以外にも 6人いい男が出てますからね〜。ダンスシーンも飽きないです。(おわり)

 先に明かしちゃいますけど、結局、今回アステア映画は出てこないんですねえ。ワン子さんも、名前は出すけど落ち着く先は別。
 しかし、ハワード・キール・ファンとは珍しい!!

 ●AIRIさんの場合。

 [質問 1]

 アンドリュー・ロイドウェーバーのバースデーコンサートのビデオ!
 ミュージカルの映像って、映画くらいしか知らないけどコレが一番何度も楽しめそうだから。一部速送りしたい歌もあるけど、「エレイン・ペイジが歌っている」コレだけでも十分です。彼女の歌声はワタシの「泣きツボ」を大いに刺激します。他の誰が、評論家が彼女にどんなコメントを付けているのかは知らないけどワタシの中では「なんでこんなすごいヒトいるの〜?」ってくらいに大きな表現力を持った好きな歌手なのです。
 その他の理由は単純に「カラオケができる」?
 ビッグタイトルばかりだし、無人島なら他人を気にせずにビデオの歌に合わせて思いっきり歌えるぞ! あ〜無人島で好きな歌いっぱい歌いたい……(ヒトに聴かせられないものね、英語の歌をイイ気分で歌うところなんて)。

 [質問 2]

 『キャッツ』ロンドン・オリジナル・キャスト CD。
 私の生涯で一番多く聴いた CDだから。他にも、観たことのないタイトルも含めてミュージカル CDはたくさん持ってるけど、結局は一番聴いて飽きないコレを無人島に持って行きたいです。フィーリングがぴったり★という以外に他人に自慢できるような趣味のよさはまったくありません。でも、エレイン・ペイジの「メモリー」はいいです。

 『キャッツ』大好きの AIRIさんからは、まずは納得のお答え。でも、ヴィデオは『キャッツ』そのものじゃないんですね。あれのグリザベラもペイジじゃなかったですか?

 ●杉本典子さんの場合。

 [質問 1]

 『雨に唄えば』などジーン・ケリーもの。
 無人島生活のミュージカル。きっと暇な一時を楽しく踊ってくれるジーン・ケリーのタップダンス! 晴れた日も、雨の日さえも彼と一緒にタップを踊って(踊ったつもり?)生きていきたい……。

 [質問 2]

 とにかく、「Tomorrow」 by Annie のはいった CD。
 私にはこの曲が。落ち込み、へこんだ時の人生のテーマ曲になってます。テストに落ちようが、怪我をしようが、ふられよーが、とりあえず「I love ,ya, tomorrow」、そう、太陽はまた昇るのだ〜!! と自分で唄うことでとっても前向きになれちゃうという、しろもの。
 無人島生活に寂しさを感じた時。明日はきっといいことあるわ〜と前向きにテンションを上げてくれること、請け合い。

 日本でも『雨に唄えば』人気は高いですねえ。『バンド・ワゴン』は渋すぎでしょうか?(笑)。
 杉本さん、前編で触れた『マイ・フェイヴァリット・ブロードウェイ』のヴィデオ並びに CDには、オリジナル・キャストでアニーを演じたアンドレア・マッカードルの歌う「Tomorrow」が入ってますよ。

 今回の質問は、予想以上にみなさんの頭を悩ましてしまったようで、申し訳ありませんでした。でも、いろいろと面白かったです。それぞれの無人島のイメージとか、人生観(?)とか。
 で、ホントならここで、僕の回答ヴィデオ編を、レコード編に続いて発表するべきなんですが、なにしろもうすっかり朝なもので(笑)、それはまた後日ってことで勘弁してください。

 みなさん、ご協力ありがとうございました。

(6/7/2000)

Copyright ©2000 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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