それぞれの人生それぞれのゲキもは!

雨宮えみ子さんの場合

 スティーヴン・ソンダイム Stephen Sondheim がお好きな雨宮さんの、夏から秋にかけての「ゲキもは」ツアーのご報告です。なお、ソンダイムは日本では「ソンドハイム」と表記されることが多く、雨宮さんの文章もそちらで統一されています。

 「ゲキもは」といっても、私の場合、普段、特に国内では観劇をあまりしないのですが、突発的に「ゲキもは」な主婦に変貌します。 今年は、なんと 3度も「ゲキもは」な旅行をしてしまいました。
 もう年内は無いと思いますので、この辺でまとめたいと思います。

●第 1回 6月 21日- 23日 ワシントンDC

 今月号のシアター・ガイドで特集されていましたのでご存知の方も多いと思いますが、ケネディ・センター Kennedy Center という総合芸術センターで開催されていた「ソンドハイム・セレブレイション Sondheim Celebration」の前半 3作品を観に行きました。
 全米各地及び世界中のソンドハイム・ファンが詰め掛けるはず……ということで、チケットの前売りが開始されて直後に、とりあえず自分の分だけチケットを確保しておきました。
 仕事を休むことができ、無事にワシントン入りできましたが、一緒に行った主人の分のチケットはありませんでした。主人はさほどミュージカルに興味はないので、キャンセル待ちをしてまでも観劇はしたくないようだったので、完全な別行動になってしまいましたが、私はお構いなしに以下のように 3作品とマンディ・パティンキンのコンサートを観ました。

 6/21(金) 19:30 『スウィーニー・トッド SWEENEY TODD』
 6/22(土) 14:30 『ジョージの恋人 SUNDAY IN THE PARK WITH GEORGE』
 6/22(土) 19:30 『マンディ・パティンキン・イン・コンサート Mandy Patinkin in Concert』
 6/23(日) 14:30 『カンパニー COMPANY』

 最初の2作品はビデオで観たことがあったのですが、やはり、生の舞台は良いですね。

●第 2回 8月 16日- 18日 ワシントンDC

 「ソンドハイム・セレブレイション」の第 2弾です。
 今回は、主人を日本に置き去りにして、なんと ANAのファーストクラスの旅でした。もう一生乗ることはないのではないかと思われるファーストクラス。幸運にも、知人が貯めたマイレージをプレゼントしてくれたのです。
 今回は、ソンドハイムだけでなく、ちょうど同じケネディ・センター内の劇場で上演していた『アイーダ AIDA』も観ました。また、ケネディ・センターでは毎日無料のミレニアム・ステージ MILLENUIM STAGE というコンサートをやっていて、『パッション PASSION』という作品に出演中のマイケル・サーヴェリス Michael Cerveris のコンサートがあったので、これも観ました。

 8/16(金) 19:30 『リトル・ナイト・ミュージック A LITTLE NIGHT MUSIC』
 8/17(土) 14:30 『パッション』
 8/17(土) 19:30 『バーバラ・クック モーストリー・ソンドハイム Barbara Cook MOSTLY SONDHEIM』
 8/18(日) 14:30 『アイーダ』
 8/18(日) 18:00 『ミレニアム・ステージ マイケル・サーヴェリス』
 8/18(日) 19:30 『メリリー・ウィ・ロール・アロング MERRILY WE ROLL ALONG』

 最終日は、無謀にも午前中に動物園に行ったりしたため、疲れてしまい、せっかくの『メリリー・ウィ・ロール・アロング』では睡魔に襲われました。でも、 3泊 5日の旅行で 6本なら、まあ、良しとすべきだと思います。

●第 3回 10月 11日- 13日 ニューヨーク

 昨年は 9・11のこともあり、ニューヨークに行きそびれたので、やはりどうしても行きたくなってしまいました。今回は主人と一緒。でも、また別行動でした。
 今までNYに行ったときに雨に降られたことはあまり無かったので、今回も雨のことは全く考えていませんでした。ところが、空港に着くとザーザー降っていたのです。
 タクシーでホテルに着いたのが夜の7時近く。シャワーも浴びずにそそくさとホテルを出て、TKTSに向かいました。
 絶対観るつもりにしていた作品は『イントゥ・ザ・ウッズ INTO THE WOODS』『ユーリンタウン URINETOWN The Musical』だったので、とりあえず、「パーシャル・ヴュー(ミソッパ注・見えにくい席)だよ」と言われたけれど、半額で『イントゥ・ザ・ウッズ』を購入し、劇場へ……。上手の 2列目の一番端という「超」パーシャル・ヴューな席でした。
 開演後、後ろの席の人たちが、ガーッと中央側にずれたので、私も横にいた人たちと目配せして、後ろの列に移動しました。ちょっとは状況が改善されましたが、本当に見たい作品はケチって半額チケットなんて買ってはいけませんね。
 以下、 3日間で見た作品です。

 10/11(金) 20:00 『イントゥ・ザ・ウッズ』
 10/12(土) 14:00 『ユーリンタウン』
 10/12(土) 19:30 『フラワー・ドラム・ソング FLOWER DRUM SONG』
 10/13(日) 14:00 『ヘアスプレイ HAIRSPRAY』
 10/13(日) 19:30 『リトル・ハム LITTLE HAM』

最初と最後の作品は半額チケットでしたが、他の3作品は全てキャンセル待ちでした。
 『ヘアスプレイ』は、ミソッパさんの言葉を信じてキャンセル待ちをしてまでも観た甲斐がありました。ありがとうございます!

 『ヘアスプレイ』のキャンセル待ちは、実はあまり調べずに、日曜日の 10時過ぎに劇場(Niel Simon Theatre)に行ったのですが、すでに 10人位並んでいて、しかも 1人で 2枚買おうとしている人もいたようで、私のところで既に 20番目位になってしまいます。よくよく前にいた人に話を聞くと、スタンディング(立ち見)のチケットを待っていたようで、 12時にボックス・オフィスが開いてから売り始めるとのこと。
 ここで、迷いました。
 12時まで並んで、チケットが無かったら、そのままキャンセルチケット待ちで、開演の午後 3時まで待つべきか……。もし、それでもチケットが無かったら……。なにしろ、 3泊 5日の短い旅行です。少なくとも 4作品は見るつもりでいたので、日曜のマチネを逃すのはちょっと勿体無い……。それに、ただ並んでるだけというのも、時間の無駄だし……。
 ということで、一旦諦めて、古本屋に行ってみたりました。そして、12時半に『ヘアスプレイ』の劇場に戻ってみると、あらら……、もう 10人以上並んでる。うぅ……、でも、「観たい!」という気持ちが強まってきて、並びました。
 並んで、待って、良かった。作品はすごく楽しいもので、幸せな気分で劇場を後にしました。
 この幸せな気分のまま、もうソワレはパスしようかな……とも思いましたが、ついつい、せっかく来たんだから……と tktsに足が向いてしまいました。
 そして、『リトル・ハム』。いい曲が有った様に思いますが、やはり疲れがピークに達していたため、睡魔と戦いながらの観劇になってしまい、作品を本当の意味で観賞することができませんでした。

 ほぼ 2年ぶりのニューヨークで、雨に降られていたため、なんか調子が狂ってしまいましたが、まあ、 3泊 5日で 5作品観たのだから、上出来?でしょう……。
 でも、短い日程での観劇の際は、やはりチケットを確保してから行くべきだと、つくづく思いました……。

 「ソンドハイム・セレブレイション」、コンサートとかを組み合わせると間を埋められたんですね。 3泊で 3本てのもなんだかなあ、と思って敬遠したんですが。そういう手があったんなら、 1度ぐらい行ってもよかったかも。
 ところで、『パッション』はいかがでしたか。僕にとっては、初めて途中で帰りたくなったブロードウェイ・ミュージカルで、ただ幕間のない 1幕物だったので抜けられなかった(笑)。今度、当時の観劇記をアップしてみようと思います。

 ともあれ、これだけ連続して海外観劇されると、クセになって、また年末ぐらいに行きたくなるのではないでしょうか。他人事ながら心配です(笑)。

 雨宮さん、ありがとうございました。

(10/24/2002)

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