それぞれの人生それぞれのゲキもは!

noriko さんの場合

 3月 7日までスペインに卒業旅行に行っていた私が、帰国してすぐにしなければならないこと。それは東京へ行き(私は現在、滋賀に住んでいます)、『シカゴ』を観ることでした。
 7日に帰国し、東京行きの準備をして、 8日の夜行バスに飛び乗りました。
 1万 4千円もする(学生にとってこの値段はとてもきついのです)ミュージカルを、東京まで行って一緒に観たがる友人もなく、 1人きりの旅でした。でも、席は 1列中央寄り!! とても胸ふるえるのでした。

 9日の朝午前 6時前、池袋に到着しました。どこの店も開いてません。しかし、開演は午後 2:00。しかたないので山の手線を一回りして、 1時間ほど時間を稼ぎ(むなしい)、明るくなり出したころ、新宿で下りました。
 東京は雨ふり。まだ朝の 7時。どこか喫茶店でも、と探していると、まんが喫茶を発見。おまけに 24時間やってます。
 「おっ、しばらくここで時間をつぶそう」と中に入りました。
 そして10時頃です。念のため、と、会館の場所と時間をチケットで再確認したところ……。
 「あああ、 3月 10日の 2時になっているううう」
 そうです。私はすっかりスペインぼけで、曜日の感覚がズレていたのです。

 どうしていいのかわからず動揺している私に、店員さんはやさしく声をかけてくださいました。
 「コンサートですか? 関西からですか。……。えっ、それはたいへんですね。泊るところありますか? ここは 24時間やってますし、泊っていく人もたくさんいますよ。今日は店長しないし、内緒で安くしてあげますよ」
 とりあえず、その日は東京の友だちに泊めてもらうことにし、そのまんが喫茶には 11時間ほどお世話になって、お安く会計してもらいました。

 次の日、とうとうやっと観れる『シカゴ』! 開場を待つ幸せなひとときをかみめていると、携帯電話が鳴りました。
 実家の福井にいる母からの電話です。
 「学校の先生から電話あったわよ。実家にまで! 早く連絡しなさい!」
 驚いて学校に電話すると、私が担当している仕事で緊急のトラブルが発生とのこと。後輩は「早く帰ってこい!」と言います。
 「今東京なの。これからミュージカルなの。終わったら新幹線で帰るからぁ」
 必死で言い訳する私でした。
 そして現在(3月 11日)、学校でようやく一息ついてこの「ゲキもは」をメールしてます。

 でも『シカゴ』は最高でした!

 まんが喫茶、使えますねえ(笑)。でもって、人情もありますねえ(笑)。
 しかし、携帯電話の件はハラハラものでした。最後の 1行がなければ、『シカゴ』を観られたのかどうかわかりませんからねえ(笑)。
 でも、よかったよかった。

 noriko さん、ありがとうございました。

(3/15/1999)

Copyright ©1999 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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