The bar in Al Hirschfeld Theatre 1/11/2004

[ゆけむり通信Vol.56]

1/7-1/12/2004


 1日中零下なんて日もあった、(僕にとっては)久しぶりに寒いニューヨーク。ホリデイ・シーズンの終わったこの時期は観客の出足が元々鈍くなるものだが、そうした寒さも手伝って、さすがに tktsの列も短め。ネイサン・レイン Nathan Lane とマシュー・ブロデリック Matthew Broderick が戻ってプラチナ・チケットになった『プロデューサーズ THE PRODUCERS』の劇場前を除いては、劇場街もさほど盛り上がってはいない。
 そんな中、『アヴェニュー Q AVENUE Q』と共に半額チケットを出していないのが、『ウィッキッド』(オンラインでの割引はある)。あの広いガーシュウィン劇場をとりあえず埋めていたのは、大健闘と言っていいだろう。トニー賞作品賞の争いは、この 2作に絞られてきた感もある。
 ともあれ、その『ウィッキッド』、そして『ネヴァ・ゴナ・ダンス』を前回に続いて再見したのは、前者は細部を確かめたかったから、後者は前回プレヴューだったから。ちなみに、『ユーリンタウン』再見の理由は、翌週でクローズだったから。
 そんな風に珍しく 3本も再見する余裕があったのは、昨年 11月以降登場した新作が少ないからで、結局今回観たブロードウェイの新作は、『タブー』『ワンダフル・タウン』の 2本のみ。残る 3本はオフの今シーズンの新作だ。

 『タブー』は、ロンドンの小さな劇場でやっていたというボーイ・ジョージ Boy George の伝記的ミュージカルをブロードウェイ向けに手直ししたものらしいが、ロンドン産独特の安易さが多々残る。……のだが、ボーイ・ジョージ本人の異様な迫力はちょっとした観もの(2月 8日のクローズ発表)。
 『ワンダフル・タウン』は、 2000年 5月に観たシティ・センター「アンコールズ!」シリーズでの同作品を、これまたブロードウェイ向けに手直し。とは言え、装置や衣装を整えた程度で、基本的にはほぼあの時のまま(観劇記未アップですが(笑))。ドナ・マーフィ Donna Murphy の個人芸を中心に、アンサンブルもよく練られていて、とても楽しいカンパニー。お見逃しなく。
 『男に関する問題』は、『アイ・ラヴ・ユー、ユア・パーフェクト、ナウ・チェンジ』のスタッフ・チームによる新作。だが、前作のようなスケッチ集ではなく、一貫したストーリーのあるミュージカル・コメディ。ブロードウェイ、オフ・ブロードウェイの主演級役者 5人を集めて、手堅く仕上げてある。
 サブタイトルに“ON 42ND STREET”と付いた『フェイム』は、映画→ TVシリーズと続けてヒットした、あの『フェイム』。確か、ロンドンで舞台化され、日本でも翻訳版が上演されていたと思うが、それらとはヴァージョンが違うという未確認情報もある。ヴェテランから若手まで力のある役者が集まっているが、脚本が散漫でいただけない。楽曲も弱い。
 そして、最後に観た『不思議の国のアリス』は、この日プレヴューを開始した“アダルト・ミュージカル・コメディ”。タイムアウト誌の広告に惹かれて観に行ったのだが、大ハズレ。よっぽどの物好き以外は観ないこと。

(1/15/2004)

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