Astaire lives? Musicals ads at Times Square sta. 8/4/2003

[ゆけむり通信Vol.54]

7/31-8/4/2003


 猛暑かと思いきや、発つ前の日本同様、天気が悪く気温も低めだったニューヨーク。過ごしやすいと言うには湿度が高かったが、観光客はワサワサ。
 劇場街の人波は、作品賞受賞の『ヘアスプレイ』『ナイン』を中心とする 02- 03年トニー賞関連舞台と、映画のヒット以来人気を盛り返している『シカゴ』に集まっているが、そんな中で開幕した今シーズンの新作第 1号『アヴェニューQ』は、地元のミュージカル好きの注目を集めて、まずは滑り出し好調。

 と言うわけで、『シカゴ』をメラニー・グリフィスで観る、『ジプシー』をバーナデット・ピータースで観る、ってのは、あくまで“ついで”。今回の本命は、前回オフの最終公演間近で完全ソールド・アウトのために観られなかった、その『アヴェニューQ』のブロードウェイ移転公演。そして、ラウンダバウト劇場製作の夏季限定リヴァイヴァル『ビッグ・リヴァー』の 2本(当初の予定では、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ LITTLE SHOP OF HORRORS』も観られるはずだったのだが、オープンが延期された)。
 オフは、気になる作品をいくつか候補としてリストアップしていたのだが、こちらは現地でタイム・アウト誌を読んで全て別の作品に変更。結果的にヴァラエティに富んだ作品選びになった。ちなみに、タイム・アウトを全面的に信頼しているわけではないのだが(たまにデータの間違いがあったりもする)、プレイビル・オンラインの作品紹介に比べると少し突っ込んで書いてあって、情報の少ないオフやオフ・オフについては内容や出来の“感触”がつかみやすい。

 『アヴェニューQ』『ビッグ・リヴァー』は、新鮮な発想が演出の根本にあり、オープンしたての熱気とあいまって、充実した舞台に仕上がっていた。特にパペットも登場する前者は必見(ただし、お子様向きではありません。ご注意を)。
 『レオナルド・ダ・ヴィンチのノートブック』は、ダ・ヴィンチの遺したノートに基いて、その内容を、語りとダンスにも見えるアクロバティックな動きと音楽とで表現するパフォーマンス。装置も含め、遊び心に満ちた刺激的な舞台だった(限定公演のため観劇の翌日終了)。『キキ&ハーブ』は、その名で活動する歌手とピアニストのコンビ、を演じる 2人組の、毒に満ちたラウンジ・ショウ。アメリカの暗部を容赦なく暴き出す内容に、たじろぎながらも感動する。『ブーブス!』は、ルース・ウォーリスという 40年代〜 50年代に活躍したらしい、今で言うシンガー・ソングライターのコメディ・ソングを使って、ピアノ をバックに男女 2人ずつが歌い踊る。劇場は、かつて『フォービドゥン・ブロードウェイ』をやっていたこともあるレストラン・シアターで、しかも出演者の構成も同じなので、印象が似ている。芸達者による手堅く楽しいショウ。その『フォービドゥン・ブロードウェイ』。このヴァージョンを観るのは初めてだが、相変わらず内容は絶えず更新されているようで、早くも『○○○』の強烈なパロディが仕込まれていて……おっと、これは観劇記で。
 さて、再見 2作の内、『シカゴ』はメラニー・グリフィス好きとして観に行ったのだが、想像を絶する素人ぶりに愕然。こんなに(悪い意味で)ハラハラしながら観た『シカゴ』は初めて。そして『ジプシー』。今回はバーナデット・ピータース、観られました。しかも絶好調。やっぱ、ひと味違います。

(8/8/2003)

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