[ゆけむり通信Vol.41]

11/9/2000
『クリスマス・スペクタキュラー
THE RADIO CITY CHRISTMAS SPECTACULAR』


伝統芸を観に行こう

 『クリスマス・スペクタキュラー』はいつ観ても楽しいなあ(笑)。というわけで、過去 2回の観劇記(from ゆけむり通信 Vol.11 & 17)を引っ張り出して転載しておきます。

 まずは第 1回(93年 1月 4日)。

 [ラジオ・シティ・ミュージック・ホールの『クリスマス・スペクタキュラー』は、ファミリー向けの一大レヴュー。なんとこれが 60周年記念公演とか。巨大な劇場が子供連れでいっぱいだ。
 ファミリー向けだからといって手を抜かないどころか、これでもかのサーヴィス精神で迫るのが本場のエンターテインメント。パイプオルガン、大オーケストラ、イルミネーション、大胆に動く舞台装置、ぬいぐるみ版『くるみ割り人形 THE NUTCRACKER』、ダイジェスト・ミュージカル『クリスマス・キャロル A CHRISTMAS CAROL』、ダンサーズ、アイススケート、活人画、等々。そしてもちろん、スターはロケッツ Rockettes !!
 ロケッツはいい。ラインダンスはもちろんのこと、史上有名な (らしい) ブリキの兵隊のドミノ倒し、大きなサイコロを使った“MERRY CHRISTMAS”と“HAPPY NEW YEAR”のメッセージ、背中に着けたベルリラを演奏し合いながらのダンス等、堪能させてもらった。]

 ひと言書き添えると、ここに書かれた演目の内、『クリスマス・キャロル』は現在、観られない。おそらく、マディスン・スクエア・ガーデンの『クリスマス・キャロル』をラジオ・シティ(レイディオ・シティとは言いにくいですねえ)・ミュージック・ホールがプロデュースするようになったからだと思うのだが、確証はない(最初はマディスン・スクエア・ガーデンのプロデュースだった)。

 2回目(95年 1月 6日)。

 [今シーズンのショウも基本的な構成はこのときと同じ。ただし、今回は冒頭に、サンタクロースが愛嬌たっぷりに腰を振って踊るロックンロール・ナンバーが加わっている。
 見直して特に感心したのは、やはりロケッツ。都合 5回出てくるが、当然のことながら毎回趣向が違い、しかも、いずれの振付もわずか 2年前に観ているにも関わらず新鮮な気持ちで楽しめた。つまり、それほど凝っている訳で、その凝った振付をあの大人数で、華やかにかつ整然とこなしていくのは、なんとも凄い。
 このショウが戦前から延々続いている理由はいろいろあると思う。
 1). そこに入ること自体が貴重な体験になる、とてつもなく大きな劇場。
 2). ファミリー向けとは言え今では(宝塚を除くと)他では滅多に観られないスケールの大きいレヴュー。
 3). ロケッツに顕著に表われている、そのレヴューの内容の濃さと趣向の多彩さ。――この趣向の多彩さは、逆に言えば、時代に合わせて内容の刷新が柔軟に出来るということで、これも長く続けるにはもってこいの要素だ。]

 と、まあベタ誉めだが、実は 1回目の最後に次のように書いている。

 [しかし、このショウの観客はマナーが悪い。とにかくショウの間中フラッシュの嵐なのだ。係員もすっかり諦めている様子のところを見ると、毎年こうなのかも。]

 これはホント変わらない。残念ながら。
 でもねえ、このショウは観ないと損。間違いなく、アメリカの誇る伝統芸の 1つだ。
 僕の夢は、このショウをクリスマス・イヴに観ることだな(笑)。

(12/25/2000)

Copyright ©2000 Masahiro‘Misoppa’ Mizuguchi

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