Musicals ads @ East of Duffy Square 7/15/2016

[ゆけむり通信Vol.124]

7/13-7/19/2016


  • 7月13日20:00
    『アヴェニューQ AVENUE Q』
    NEW WORLD STAGES(STAGE 3) 340 West 50th Street
  • 7月14日13:30
    『クッキーズ COOKIES』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月14日15:00
    『リバティ LIBERTY』
    42 WEST 514 West 42 Street
  • 7月14日19:00
    『シャッフル・アロング、あるいは、1921年のミュージカル・センセーションが出来るまでと、その後の全て SHUFFLE ALONG, OR, THE MAKING OF THE MUSICAL SENSATION OF 1921 AND ALL THAT FOLLOWED』
    MUSIC BOX THEATRE 239 West 45th Street
  • 7月15日11:30
    『トゥシェ TOUCHE』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月15日15:30
    『リミッション REMISSION』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月15日20:00
    『キャッツ CATS』
    MUSIC BOX THEATRE 239 West 45th Street
  • 7月16日11:30
    『プレイ・ライク・ア・ウィナー PLAY LIKE A WINNER』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月16日15:30
    『駐車場のアルテミス ARTEMIS IN THE PARKING LOT』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月16日20:00
    『キャグニー CAGNEY』
    WESTSIDE THEATRE(UPSTAIRS) 407 West 43rd Street
  • 7月17日15:30
    『地球最後の日のモリー・マーフィとニール・ドグラース・タイソン MOLLY MURPHY & NEIL DeGRASSE TYSON ON OUR LAST DAY ON EARTH』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月17日19:00
    『ヘイズタウン HADESTOWN』
    NEW YORK THEATRE WORKSHOP 79 Eest 4th Street
  • 7月18日19:00
    『ノーマティヴィティ NORMATIVITY』(NYMF)
    PEARL THEATRE 555 W 42nd Street
  • 7月19日11:30
    『クルード CRUDE』(NYMF)
    PLAYWRIGHT HORIZONS REHEARSAL STUDIOS 416 West 42nd Street
  • 7月19日20:00
    『エー・ダー? EH DAH?:Questions For My Father』(NYMF)
    JUNE HAVOC THEATRE 312 West 36th Street
* * * * * * * * * *

 恒例のNYMF詣で。正式名称ニューヨーク・ミュージカル・シアター・フェスティヴァルが今年からニューヨーク・ミュージカル・フェスティバルに簡略化されたが、名称が変わっただけでなく、プログラムの組み方も少し変わって、これまでは開催期間全体にまんべんなく組み込まれていた試演(リーディング)と完成版とが、ざっくり前半と後半に振り分けられた。それを知る前に渡米スケジュールを組んだので、もっぱらリーディングを観ることに。もし来年以降このイヴェントを観に行こうという方がいらっしゃるなら、事前のスケジュール・チェックをお忘れなく。
 そのNYMF作品は例によって後回しにさせていただいて、ブロードウェイ並びにオフ作品の感想を観た順に。

 『アヴェニューQ』を観たのは、成田からの出発が遅れて当然のようにJFK到着も遅れ、ぎりぎり開演に間に合ったのがこれだったから(19時半開演が多くなったせい)。
 そういえば「Everyone's a Little Bit Racist」という歌があったんだな、と改めて思うのは近年の日本の事情による。締めの歌にトランプの名前を織り込む等、相変わらずの自在なスタンスが素敵。

 『リバティ』は、新たにオープンした「THE OUT NYC」というホテルに併設される形の新しい小さな劇場での上演。
 リバティ島に自由の女神を建てるに到るまでの移民を巡る“寓話”で、フランスから渡って来る少女が女神の化身だと、観客は途中で気づく。ごくごく小規模だし、さほど緻密に出来ているわけではないが、発想は面白い。

 『シャッフル・アロング、あるいは、1921年のミュージカル・センセーションが出来るまでと、その後の全て』は、予告されていたオードラ・マクドナルド Audra McDonald 降板(出産のため)の時点での閉幕が発表されたこともあって再見。閉めるには惜しい充実した舞台。
 前回の観劇記で、[もう1度観るので、詳しくは、その後で]と書いたが、よく読むと前回けっこう詳しく書いてあった(笑)。今回観直して改めて思ったのは、サヴィオン(セイヴィオン)・グローバー Savion Glover の振付がタップ・ダンスのデパート状態で楽しい、ということ。その抽斗の多さに舌を巻く。オードラ・マクドナルドも、すでに膨らみ始めたお腹で元気に踊っていた。
 閉幕されなければ、マクドナルドの代わりに、アメリカーナの注目アーティスト、リアノン・ギデンズ Rhiannon Giddens が出演することになっていた。それが観られなかったのが残念。

 『キャッツ』は、もちろん“あの”『キャッツ』
 ブロードウェイ初演版が閉まったのが2000年9月だから、観たことのない人が増えていてもおかしくない。そういう意味ではリヴァイヴァルもわからないではないが、舞台装置的にすっかり規模が小さくなっているのが残念。開幕時のグリザベーラ役はイギリスのオーディション番組「Xファクター」で優勝した歌手レオナ・ルイス Leona Lewis。
 ちなみに、『キャッツ』が公演地によって大きく違っている件は、こちらで。

 『キャグニー』は、ジェイムズ・キャグニー James Cagney を主人公にした伝記的ミュージカル。3月半ばに始まっていたが、前回は見送った作品。続いていてくれてよかった。
 個性的な主役と、複数役を巧みにこなす芸達者な脇役数人による、典型的なオフの舞台。脚本や演出に新味はないが、キャグニー主演のギャング映画+ジョージ・M・コーハン George M. Cohan を演じた『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ YANKEE DOODLE DANDY』の印象をうまく舞台上で再現しているのが、年配の客に受けている(戦時下の愛国心の発露は、時代は違うが『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』でのコーハンと二重写し)。見せどころは主演ロバート・クレイトン Robert Creighton のキャグニーっぽいタップ・ダンス。

 『ヘイズタウン』が面白かった。
 シンガー・ソングライター、アナイス・ミッチェル Anaïs Mitchell の2010年の同名アルバムの舞台化で、このアルバムの時点で、すでに複数アーティストを起用したミュージカル仕立てになっている(第1幕が素晴らしかったので、劇場窓口で売っていたCDを買って初めて知った)。演出は、3年前の9月にオフで観て、今月ブロードウェイで観る予定の『ナターシャ、ピエールと1812年の巨大彗星 NATASHA, PIERRE AND THE GREAT COMET OF 1812』のレイチェル・チャヴキン Rachel Chavkin で、劇場全体を使うアイディアや、即興劇的な感触、陰影が強調された照明等が、よく似ている。
 内容は、ギリシア神話のオルフェウスの“冥府くだり”の段だが、「Why We Build The Wall」という楽曲から推測されるように、現代の国家と難民の問題が裏に潜んでいるようだ。
 楽曲、演奏、役者の全てが魅力的で、思わずCDを買った……話は書いたか(笑)。素晴らしい出来でした。

(11/13/2016)

Copyright ©2016 MIZUGUCHI‘Misoppa’Masahiro

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