BAM(Peter Jay Sharp Building) 9/27/2013

[ゆけむり通信Vol.109]

9/24-9/29/2013


  • 9月24日19:00
    『80日間世界一周 AROUND THE WORLD IN 80 DAYS』
    NEW THEATRE 354 West 45th Street
  • 9月25日14:00
    『ジャニス・ジョプリンとの一夜 A NIGHT WITH JANIS JOPLIN』
    LYCEUM THEATRE 149 West 45th Street
  • 9月25日20:00
    『ビッグ・フィッシュ BIG FISH』
    NEIL SIMON THEATRE 250 West 52nd Street
  • 9月26日20:00
    『河に呼ばれるタマー TAMAR OF THE RIVER』
    BARUCH PERFORMING ARTS CENTER 150 East 25th Street
  • 9月27日19:30
    『アンナ・ニコル ANNA NICOLE』
    BAM HAWARD GILMAN OPERA HOUSE(in Peter Jay Sharp Building) 30 Lafayette Avenue, Brooklyn
  • 9月28日10:30
    『いたずらティリー TILLY THE TRICKSTER』
    LINDA GROSS THEATRE 336 West 20th Street
  • 9月28日14:30
    『ナターシャ、ピエールと1812年の巨大彗星 Natasha, Pierre and the Great Comet of 1812』
    KAZINO 259 West 45th Street
  • 9月28日20:00
    『私をぶって CUFF ME:The Fifty Shades Of Grey Musical Parody』
    ACTORS TEMPLE THEATER 339 West 47th Street
  • 9月28日23:00
    『アーレンズ&フラーティ Ahrens & Flaherty』
    54 BELOW West 54th Street
  • 9月29日13:30
    『ハニムーン・イン・ヴェガス Honeymoon In Vegas』
    PAPER MILL PLAYHOUSE
  • 9月29日19:00
    『レイディ・デイ LADY DAY』
    LITTLE SHUBERT THEATRE 422 West 42nd Street
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 2013-2014シーズンのブロードウェイの新作2本(『ジャニス・ジョプリンとの一夜』『ビッグ・フィッシュ』)が幕を開けたので、終わらない内にと2か月ぶりに訪れたニューヨーク。オフに加えて、ペイパーミル(ニュージャージー)に登場の新作やBAM(ブルックリン)のオペラ等、その他も充実。楽しく過ごした。
 と言いつつ、とりあえず、第1次アップはリストのみ、で(笑)。

(11/24/2013)

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 第2次アップ。ブロードウェイの新作2本について。

 『ジャニス・ジョプリンとの一夜』を観たのはプレヴューが始まって6日目(正式オープンは10月10日)。
 亡きジャニス・ジョプリン Janis Joplin(1943〜1970)の“架空の”ライヴ、という設定の作品。当然のごとく既成の楽曲を使った“ジューク・ボックス・ミュージカル”(この言葉も当たり前になりすぎて聞かれなくなった)だということもあり、あまり期待しないで観たが、迫力ある歌と演奏は胸に迫るものがあった。
 最大の勝因は、ヘタにドラマにせず、演奏の充実に主眼を置いたところか。歌も演奏も単なるモノマネに終わっていない。
 ジャニスが敬愛した女性歌手たち(ベッシー・スミス Bessie Smith、ニーナ・シモン Nina Simone、オデッタ Odetta、アレサ・フランクリン Aretha Franklin、エタ・ジェイムズ Etta James)、及び、無名の(あるいは象徴としての)ブルース歌手とブルースを歌う巷の女性を自在に登場させ(この時空の超え方が“架空の”と言った由縁)、それぞれ歌わせて、ジャニスに代表される女性歌手たちのドラマとして印象づけるアイディアも成功の一因。劇場に集った客層も含め、全体に1970年前後のフェミニズムの空気が漂っていた。
 ちなみに、ジャニス役は、メアリー・ブリジェット・デイヴィーズ Mary Bridget Davies とケイシー・クラントン Kacee Clanton のダブル・キャストとなっているが(あの熱唱を1人で週8回こなすのは、さすがにきついだろう)、僕の観た回は土曜の昼公演だったこともあり、アンダースタディのアリソン・キューザノ Alison Cusano という人だった。が、全く不満はなかった。
 加えて、ジョプリネア Joplinaire と呼ばれるジャニスのバック・コーラスの黒人女性4人組がいて、彼女たちが、先に挙げたジャニス以外の女性歌手たちも演じるのだが、これがまた、みんなうまい。タプリナ・ミシェル・オーガスティン Taprena Michelle Augustine、ディアドゥル・アジーザ De'Adre Aziza、ニッキ・キンブロー Nikki Kimbrough、アリソン・ブラックウェル Allison Blackwell という面々だが、最後のブラックウェルという人は、僕の観たプレヴュー時にちょうど出ていたものの、プレイビルによれば“控え”だった。それがオープン時には“先発メンバー”になったようだ。おめでとう。

 『ビッグ・フィッシュ』はダニエル・ウォーレス Daniel Wallace の同名小説と、その映画化(監督/ティム・バートン Tim Burton)を元にした舞台ミュージカル化。心にグッと来る、いい作品だったが、残念ながら12月29日に終わってしまった。
 このところよく書くことだが、オーソドックスな感触のかっちりと仕上がったミュージカルはブロードウェイでは当たらなくなっている。観客の感覚が変わってきているのだろう。この舞台も、ファンタジーでありながら派手な映像等使わず、ヴォードヴィル的な見世物感覚の趣向が楽しかったのだが、その辺りが裏目に出たのかもしれない。
 作曲・作詞はアンドリュー・リッパ Andrew Lippa(『アダムズ・ファミリー THE ADDAMS FAMILY』)、脚本は映画と同じくジョン・オーガスト John August、演出・振付はスーザン・ストロマン Susan Stroman。ストロマン作品らしく華やかに見せるアイディアが豊富だったが、振付の新味はやや乏しかったか。役者は、ノーバート・レオ・バッツ Norbert Leo Butz(『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン CATCH ME IF YOU CAN』)、ケイト・ボールドウィン Kate Baldwin『フィニアンの虹 FINIAN'S RAINBOW』)、ボビー・ステガート Bobby Steggert『ラグタイム RAGTIME』)と芸達者が揃って見応えがあった。

(2/16/2014)

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