『ANASTASIA』
Don Bluth & Gary Goldman

皇女がディズニーに一矢報いるか

 今更って感じのニューヨークのネタですが……。
 この夏日本でも公開される予定の20世紀フォックスの大作アニメ・ミュージカル『アナスタシア ANASTASIA』を観たのでご報告を。

 まず最初に申し上げれば、オススメです。
 CG をふんだんに使ったショウ場面が楽しいのと、謎を秘めた史実にアニメならではのアイディアを絡めたストーリーが面白い。楽曲(作曲 / スティーブン・フラーティ Stephen Flaherty、作詞 / リン・アーレンズ Lynn Ahrens)もオーソドックスだが、悪くない。

 話の基本部分は映画『追想 ANASTASIA』を下敷きにしたのだと思う。細部は違うが大筋はほぼ同じ。
 ロシア革命で殺されたニコライ二世の娘アナスタシアが実は生き延びたという伝説を元に、このアニメでは、その背後に怪僧ラスプーチンの魔力があった(この辺、ディズニーの『眠れる森の美女 SLEEPING BEAUTY』に似てるんですが)ということにして、ロマンティックでスペクタクル場面いっぱいの話に仕立てている。

 終盤のアクション場面に関してはディズニーに一歩譲る感じだし、メイン・キャラクターの表情が時に別人に見えたりする欠点もあるのだが、オルゴールのメロディに託したメイン・テーマ「Once Upon A December」(特にアンジェラ・ランズベリー Angela Lansbury の歌が秀逸)の持つ情感に代表されるメランコリックな気分が独特で、僕には新鮮だった。
 ミュージカル・ファンとしては、バーナデット・ピータース Bernadette Peters の歌が聴けるのもうれしい。

 友人の映画ライター矢崎(Movie Hot Reviews)によれば、映画『タイタニック TITANIC』が当たっているので公開が遅れるかもしれないとのことだが、アカデミーの候補にもなっているし、いい形で公開されることを祈ります。

(2/21/1998)

 矢崎情報で、東京は8月日劇プラザ公開予定だということです。

(2/22/1998)

Copyright ©1998 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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