『ファンタスティックス THE FANTASTICKS』
『ブルー・マン・グループ チューブス Blue Man Group TUBES』
『ストンプ STOMP』


オフ・ブロードウェイ・ロングラン作品

 ブロードウェイ・ロングラン・ミュージカルに続き、オフ・ブロードウェイのロングラン作品を一括紹介。 2/14/1999現在上演中で、なおかつ僕が観たのがこのウェブサイトのオープン前であるために観劇記をアップしていない 3作品の感想を簡単に書きます。ニューヨークでの観劇作品選びの参考意見としてお読みください。
 オープン時期の古い順に並んでいます。半額チケット情報は 3/2/1999現在のものです。

* * * * * * * * * *

『ファンタスティックス』

6/17/1995、
(SULLIVAN STREET PLAYHOUSE, Off Broadway)

 ご存知の通りの超ロングラン・ミュージカル。オープンは 1960年 5月。その歴史の長さに比べ、中身はほとんど古びていない。

 喜劇(第 1幕)から悲劇(第 2幕)に転じる“ひねり”に込められた人生に対するシニカルな視線が、今日性を失わない大きな理由だが、最後がロマンティックなハッピーエンドであることと、名曲「Try to Remember」に代表される楽曲のよさがなければ、ロングランにはならなかっただろう。
 しかし今となっては、この作品の最大の魅力は、演劇の原初的楽しさを身近に感じられること、にあると思う。
 小さな劇場の小さなステージ。文字通り手の届きそうなところに、演奏者 2人(ピアノ、ハープ)と役者 8人。PA なしの歌と演奏。必要最小限の装置は逆に観客の想像力を刺激し、物語に無限の広がりを与える。こんなミュージカル、観たくても他ではもう観られないのだ。
 必見、とあえて言いたい。

 シーズンに関係なく半額チケットが出ている。

 2002年 1月 13日、クローズ。


『ブルー・マン・グループ チューブス』

7/26/1993、9/23/1994、3/23/1995
(ASTOR PLACE THEATRE, Off Broadway)

 通称“ブルー・マン”として知られるが、正確には、ブルー・マン・グループによるパフォーマンス・ショウ『チューブス』

 奔放なアイディアと高度な技を駆使した、大人による子供のいたずら。それ以上の説明は不能。
 パフォーマンスの 1つ 1つがスリリングで、すでに観たことがあって何をやるかわかっていてもドキドキする。
 この公演をロングランに耐えられるものにしているのは、実はブルー・マン 3人の楽器(?)演奏にある、というのが僕の意見。冒頭、中盤、終盤、と要所に組み込まれた、一見単純に見えながら、繊細で見事な楽器演奏で枠をがっちり固めてあるので、あとは何をやっても OK になっていると思う。
 オフのパフォーマンス・ショウを観るなら、まずこれ。

 半額チケットは出ない。


『ストンプ』

1/6/1995
(ORPHEUM THEATRE, Off Broadway)

 94年に始まった、ロンドン産のパーカッション・パフォーマンス。

 モップだのバケツだの、そこらにある、楽器以外の“パーカッション用具”を駆使して繰り広げるリズムの洪水ショウで、セリフはないが、各メンバーがクセの強いキャラクターに演出されていて楽しい。が、長引くと、リズムの変化が乏しく、やや単調な印象も受ける。
 最後に観客を巻き込んで手拍子の演奏になるが、複雑で僕は付いていかれなかった。
 前の方の席はホコリにご注意。

 半額チケットは出ることもある。

(3/2/1999)
(revised 7/20/2003)

Copyright ©1999 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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