劇場通いを止めるのはもはや死ぬときだ!


で、どうだった? シカゴ来日公演

 2階に空席があるものの、『シカゴ CHICAGO』来日公演は、とりあえず盛況のようだ。

 で、行きました。 1回目が 3月 4日夜、 2度目が 3月 6日土曜日夜。控えている 3回目が 10日。
 最初は 6日夜しか行くつもりじゃなかった。それが結局 3回行くことになった理由はともかく(懐は痛いが、行ったら行っただけのことはあるから OK)、要するに、いちばん気合いを入れてチケットを取ったのが 6日の観劇なわけだ。
 席は、チケット一般発売日に JCBチケットセンターで電話予約して、前から 3列目のやや左寄り。ちなみに、当日お目にかかった「ゲキもは」仲間、大阪のなかたにさんが PIAカード会員先行予約でゲットした席は、 2列目のセンター! それには敵わないが、まあ、それなりの席だと思う。

 その 6日の公演に誘ったのが、今回のエピソードの主人公であるガールフレンド(念のため申し上げますが、僕は息子と 2人暮らし。つまり独身であります。笑)。
 実は彼女、ミュージカルが好きでもなんでもない。ミュージカルに全く関心を示さない。だから、このサイトを覗いたこともない。
 『シカゴ』来日公演は、そういう相手を連れていくのに絶好の機会。千載一遇と言ってもいい。これを気に入らずに何を気に入る!
 気合いが入った理由、わかっていただけたでありましょうか(笑)。

 そして、 6日。
 トラブルもなく公演は終わり、新宿三丁目のとある店。カウンターに落ち着いて、おもむろに切り出す。
 「で、どうだった?」
 いい舞台を観た後の幸せな気分が持続していた僕は、かなり楽観的になっていた。
 ところが彼女、ちょっとムズカシイ顔をしてこう言う。
 「うーん、悪くなかったけど、ちょっと期待してたのと違ったな」
 え、どこが? と、うろたえる僕を見て、吹き出しそうになる彼女。
 「実はねえ……」
 ちょっと申し訳なさそうに彼女が明かしたのは、こんな話だった。

 その日の開演時間は午後 6時。それに間に合わせるために、彼女は入っていた仕事を 5時で終わるように調整した。
 当然その過程で、一緒に仕事をしている人たちに理由を説明する必要がある。そこで、「シカゴの来日公演を観に行く」という話をしたら――、

 「あ、シカゴ、来てんだ」
 「そう。新宿厚生年金」
 「懐かしいねえ、ブラス・ロック
 「そうそう、ブラス・ロックとかって言ってたよね」

 イスから転げ落ちそうになった。
 “ちょっと”どころか、全く“期待してたのと違った”わけだ。
 あまりに意表を突く展開にもう笑うしかなかったのだが、よく考えてみれば、一緒に笑った後で彼女がいみじくも言ったように、一般的に僕らの世代では、シカゴ来日公演→ロック・グループという連想をする人の方がはるかに多いに違いない。残念ながら僕らは少数派なのだ。
 「私の周りであなたぐらいよ、シカゴって聞いてミュージカルを思い浮かべるのは」
 はい、失礼しました(笑)。

 という訳で、彼女をミュージカル好きにするという計画は思惑通りには運ばなかったのだが、でも、これを読んでくださっている、あなた。あなたの周りに、ミュージカル好きを自称しながら『シカゴ』を観ていない人がいたら、今回の来日公演を、自信を持って薦めてあげてください。
 ブロードウェイに行くつもりがないのなら、この公演、見逃してはなりませんぞ。

(3/8/1999)

Copyright ©1999 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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