劇場通いを止めるのはもはや死ぬときだ!


時にはチケットを高く買うこともある

 チケットをどうやって買うかというのは人それぞれですが、とりあえず日本国内の公演に関しては、何かの会員にでもなっていない限り、いつ買おうがどこで買おうが割引で買えるという機会はほとんどありません(ですよね?)。
 まあ、前売りが当日よりちょっとだけ安いという場合はありますが。

 その点、ご存知のように、ニューヨークやロンドンでは(他の土地のことは残念ながら知りません)公演当日に半額チケットというものが売り出されます。
 この半額チケットで観るかどうかという判断は、いろいろな要素が絡まって意外に悩んだりすることもあります(詳しくは [BROADWAY GUIDE] 「1.チケットを手に入れる」 をご覧ください)。
 しかし、数多く観ることや昨今の円安状況(と言ってもまだまだですが)を考えると、できれば半額で買いたいと思うのが人情です。
 事実、暮れのニューヨークでも、ほとんどのチケットを半額で買いました。

 そんな中で1つだけ、当日の半額チケットでもそこそこの席が取れるとわかっていながら、窓口で正規の値段で買ったミュージカルがあります。
 それが、今は亡き『サイド・ショウ SIDE SHOW』

 なぜそうしたか。その理由に、僕は自分の熱い「ゲキもは」魂を見るわけです!(笑)

 言ってしまえば簡単なことですが、要するに、チケットを買うというのは、その舞台を支援しているということになると思うわけです。しかも、かなり現実的に。
 四季の会の会員は、一般の人より早く予約を入れることで、確実な売り上げを保証しているわけで、そういう見通しが立つからこそ劇団四季は年中全国で公演が打てるわけです。
 ブロードウェイの場合は判断がもっとシヴィアですから、オープン前の売り上げ状況が悪いとオープン取り止めという事態すら起こります。ですから、その舞台を観たいと真剣に思ったら、そのチケットを買うしかないのです。それが一般観客にできる唯一の投資なのです。

 僕が『サイド・ショウ』のチケットを正規の値段で買ったのは、作品の質が高いにもかかわらずチケットが売れずに苦戦していると聞いたからです。
 ヘンリー・クリーガー Henry Krieger の自信作が困っているのなら、窓口まで行ってきちんと買うのが礼儀だろう。そう考えたのです。
 そして、その判断は正しかった。正規の値段を払うに足る見事な作品だった。僕は自分の嗅覚の鋭さに改めて感心しました(笑)。

 安く観られればいいってもんじゃない!
 「ゲキもは」者はときどき、そんな、あまり他人は納得しないようなことを考えて自己満足しているのでありました。

(1/31/1998)

Copyright ©1998 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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