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油断大敵「ゲキもは」記念日 2

 わずか 15分か 20分の仮眠だったのに、妙に寝苦しく、次々に悪夢を見ていた気がする。思えば、あれは、「ゲキもは」魂が警鐘を鳴らしていたのだ。

 ニューヨーク滞在の最終日、 2月 11日、日曜日の夜 7時。同行の友人と 2人で宿に帰った僕は、やはり一緒に東京からやって来ていた別の友人 2人の姿が見えないのをいぶかしみながらも、おそらく外出先から劇場に直行するつもりなのだろうと考え、心配するのをやめた。劇場で会えるのだから。
 そう、最後の夜は 4人並びの席で『フォッシー FOSSE』を観ることにしていたのだ。チケットはディスカウント・クーポンを使って窓口で購入済みで、すでに各自に渡してある。だから、事前に会えないからといって心配することは何もない。
 とりあえず、習慣のように目覚ましをセットし、わずかの時間だが仮眠をとる。劇場で眠くなることのないように。

 目覚ましが鳴る。 7時半だ。まだ眠い。
 友人の声にふっと気づくと、さらに 5分眠っている。重い体を引きずり起こして顔を洗い、出かける支度をする。
 「チケット持った?」と友人に確認。
 「うん」と答えた友人が「アッ!」と叫ぶ。顔が青ざめている。
 悪い予感がした。と言うか、その瞬間、僕の中の「ゲキもは」魂が全てを悟っていたと思う。
 チケットには、「7:00 PM」の文字。あの連続した悪夢の正体は、これだったのだ。

 理由はいくつか考えられた。
 これまで、日曜日の夜に、オフの公演を観ることはあってもオンの公演を観ることがほとんど(全然?)なかったため、いつもと開演時間が違うという自覚がなかった。売り切れ公演(『タイム・アンド・アゲイン TIME AND AGAIN』)のチケットが無事入手出来、なおかつその観劇も終わって、ホッとしていた。わずか 3泊の中日(即ち前日)に、 2本の観劇を挟みつつ、朝から夜まで 4組の人たちと会っていくスケジュールを無事にこなして、気が緩んでいた。
 ……が、それにしても……。

 そんなわけで、 4年前の 5月 27日、第 1回「ゲキもは」記念日以来の劇場遅刻となったのだが、今回救われたのは、幕間に間に合って第 2幕以降を無事に観られたこと。
 ともあれ、一緒に遅刻した友人にも、隣の空席を見ながら心配していた 2人の友人にも悪いことをした。反省して、 2月 11日を「ゲキもは」記念日 2としたい(笑)。

(2/20/2001)

Copyright ©2001 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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