97-98年トニー賞予想

 今シーズンのトニー賞ノミネーションが発表になったので、友人・矢崎が映画サイト Movie HOT Reviews でアカデミー賞の時にやっていた方式で、ミュージカル関係の受賞予想と僕の投票とを書いてみます。
 『ハイ・ソサエティ HIGH SOCIETY』だけは未見ですが、幸い(っていうと関係者に申し訳ないけど)ノミネーションは助演女優と助演男優2部門のみなので、影響は小さくてすみそう。
 ただ、ひとこと言っておくと、トニー賞は、興行成績に直接影響があるのでプロダクション側にとっては重要ですが、選考には偏りもあるので、観客である我々としては“話のタネ”の1つだというぐらいの受け止め方が妥当かと思います。
 受賞予想に、僕の投票にを付けました。

 なお、作品別ノミネーション数は次の通り(▲はリヴァイヴァル)。


  • 作品賞
     『THE LION KING』
     『RAGTIME』
     『THE SCARLET PIMPERNEL』
     『SIDE SHOW』
  • リヴァイヴァル作品賞
     『CABARET』
     『THE SOUND OF MUSIC』
     『1776』
  • 主演女優賞
     Betty Buckley 『TRIUMPH OF LOVE』
     Marin Mazzie 『RAGTIME』
     Natasha Richardson 『CABARET』
     Alice Ripley & Emily Skinner 『SIDE SHOW』
  • 主演男優賞
     Alan Cumming 『CABARET』
     Peter Friedman 『RAGTIME』
     Brian Stokes Mitchell 『RAGTIME』
     Douglas Sills 『THE SCARLET PIMPERNEL』
  • 助演女優賞
     Anna Kendrick 『HIGH SOCIETY』
     Tsidii Le Loka 『THE LION KING』
     Audra McDonald 『RAGTIME』
     Mary Louise Wilson 『CABARET』
  • 助演男優賞
     Gregg Edelman 『1776』
     John McMartin 『HIGH SOCIETY』
     Ron Rifkin 『CABARET』
     Samuel E. Wright 『THE LION KING』
  • 演出賞
     Julie Taymor 『THE LION KING』
     Frank Galati 『RAGTIME』
     Scott Ellis 『1776』
     Sam Mendes & Rob Marshall 『CABARET』
  • 振付賞
     The Forever Tango Dancers 『FOREVER TANGO』
     Graciela Daniele 『RAGTIME』
     Garth Fagan 『THE LION KING』
     Rob Marshall 『CABARET』
  • 楽曲賞
     Stephen Flaherty & Lynn Ahrens 『RAGTIME』
     Paul Simon & Derek Walcott 『THE CAPEMAN』
     Henry Krieger & Bill Russell 『SIDE SHOW』
     Elton John & Tim Rice 『THE LION KING』
  • 脚本賞
     Terrence McNally 『RAGTIME』
     Nan Knighton 『THE SCARLET PIMPERNEL』
     Roger Allers & Irene Mecchi 『THE LION KING』
     Bill Russell 『SIDE SHOW』
  • 編曲賞
     William David Brohn 『RAGTIME』
     Robert Elhai, David Metzger & Bruce Fowler 『THE LION KING』
     Michael Gibson 『CABARET』
     Stanley Silverman 『THE CAPEMAN』
  • 装置デザイン賞
     Bob Crowley 『THE CAPEMAN』
     Richard Hudson 『THE LION KING』
     Eugene Lee 『RAGTIME』
     Quay Brothers 『THE CHAIRS』 (play)
  • 衣装デザイン賞
     William Ivey Long 『CABARET』
     Santo Loquasto 『RAGTIME』
     Julie Taymor 『THE LION KING』
     Martin Pakledinaz 『GOLDEN CHILD』 (play)
  • 照明デザイン賞
     Peggy Eisenhauer & Mike Baldassari 『CABARET』
     Jules Fisher & Peggy Eisenhauer 『RAGTIME』
     Donald Holder 『THE LION KING』
     Paul Anderson 『THE CHAIRS』 (play)
 作品賞『ラグタイム』『ライオン・キング』の一騎打ちですが、僕の中ではこの2作、完成度にかなりの開きがある。もちろん『ライオン・キング』の方が上ですが、こちらに書いたような理由で『ライオン・キング』は獲らないでしょう。
 ここでは『サイド・ショウ』のノミネーションに拍手!

 リヴァイヴァル作品賞は意外にも『キャバレー』の1人勝ち状態。でも、他の2作も捨てがたい出来。ちょっとヘソを曲げて、主演女優もノミネートされなかった『サウンド・オブ・ミュージック』に1票。

 俳優に対する賞の中で、主演男優賞は強烈なこの人に行くしかないと思う。
 主演女優賞助演女優賞は、僕は迷わず決定だが、トニーの審査員がどう来るか正直わからない。主演女優がベティ・バックリーという線もないわけじゃないし、『ラグタイム』パワーということもあるかもしれない。
 助演女優のオードラ・マクドナルドはトニーを2度も獲っていて2度とも納得だったが、今回は彼女の魅力が出ていないというのが僕の評価。『ハイ・ソサエティ』のアンナ・ケンドリックなんて知らない人のが多いでしょう。これがブロードウェイ・デビューの子役です。

 演出振付、それに、装置衣装照明『ライオン・キング』で決まりだと思うが、装置照明はもしかしたら割れるかもしれない。
 個人的には『1776』のスコット・エリスの演出も忘れがたい。
 グラシエラ・ダニエルによる『ラグタイム』振付は、これまでの彼女のダンス・ミュージカルを観ている目には地味に映って評価が低くなった。
 それにしても装置のノミネーションから『サウンド・オブ・ミュージック』が外れたのは意外。スタッフはショックでしょう。

 楽曲『ケイプマン』で堅いんじゃないかなあ。少なくとも僕は決まり。審査員の方で別口があるとしたら、『サイド・ショウ』か。『ラグタイム』『ライオン・キング』が外すのは、ここしかない。

 脚本は、審査員は『ラグタイム』で決定でしょう。僕はもちろん、健闘を讃えて『サイド・ショウ』

 編曲は、僕は『ライオン・キング』『ケイプマン』。でも、審査員はこの辺で『ラグタイム』に流れそう。

 てな感じです。『ラグタイム』の観劇記が間に合ってませんが、今週末までにはなんとかアップしようと思ってますのでチェックしてみてください。
 なお、『ハイ・ソサエティ』は6月中旬に見に行く予定です。

(5/6/1998)

トニー賞の結果と感想はこちらを。

Copyright ©1998 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

previous/next


[HOME]