タイタニック一気に浮上

 6月1日、トニー賞が発表され、ミュージカル作品賞は『タイタニック TITANIC』が獲った。
 すでに各メディアで発表されていると思うが、ミュージカル関係の受賞者は次の通り(ノミネーションはこちらを)。

 現地での下馬評の話をすれば、ノミネーションの段階では、12部門に入った『ザ・ライフ』が作品賞の最有力候補。その時点での『タイタニック』は、チケットの売れ行きも批評も芳しくなく、早々とクローズするのではないかと言われていた。
 ところがこの結果だ。
 僕は読んでいないのだが、発表3日前、木曜のニューヨーク・タイムズに、作品賞は『タイタニック』が獲るだろう、という妙に確信に満ちた記事が出たらしい。審査員に対する強力なプロモーションがあったという噂も聞いた。

 以下、僕なりの審査結果を並べてみるが、春に始まった新作はドングリの背比べ、96-97年は『シカゴ』のシーズンとしてだけ記憶されるだろう、というのが正直な感想だ。

 各作品についてはゆけむり通信を読んでいただくとして、とにかく『ドリーム』『ジキル&ハイド』の無視されぶりが目についた分(授賞式のTV中継でもこの2作はハイライト場面の再現がなかった)その2つに僕の票が入った、というところはある。

 『ジキル&ハイド』のロバート・クチオリ(と読むんですね) Robert Cuccioliの熱演は素晴らしかったが、ジェームズ・ノートンはちょっと格が違った。
 ミズ・ジエンバへの票は贔屓ゆえですが、やっぱり僕はビビ・ニューワースに対する高い評価がイマイチ呑み込めないでいます。
 もう1人の贔屓女優アンドレア・マーティン Andrea Martin は期待に違わぬ出来だったが、今回はリリアス・ホワイトがよすぎた。

 しかし、ほんとに噂は当てになりませんね。やっぱり舞台は自分の目で確かめなくちゃ、ね。

(6/3/1997)

Copyright ©1997 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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