『1776』大劇場へ

 意外な面白さを見せたアメリカ合衆国独立をめぐる“ディベート・ミュージカル”『1776 1776』は、限定公演の期限を当初より延ばして11月9日まで上演されているが、先月訪れた際ブロードウェイで囁かれていた噂通り、ガーシュウィン劇場に移って新たなロングランに入ることが、現地時間の29日、公式に発表された(Playbill On-Line)。
 来年のトニー賞リヴァイヴァル作品賞の有力候補になるのは間違いない。

 噂通り、と書いたが、この時の噂は次のような感じで話されていた(多少脚色)。

 「『1776』がガーシュウィン劇場に移る計画があるらしいッスよ」
 「ホントに? でも、あのセットのままじゃ、ガーシュウィンでやるには小さすぎるんじゃない?」
 「ですよねえ。むずかしいッスよねえ」

 現在上演中のランダバウト劇場はこぢんまりしたすり鉢 1/3 状の小屋。一方のガーシュウィンはブロードウェイの中では1,2を争う(って、ちゃんと調べろよ)大劇場。
 だから、この決定は意外と言えば意外で、Playbill On-Line の記事中にも、「奇跡でも起こらない限り」(ガーシュウィンへの)移動はない、という10月10日時点での『1776』広報の談話が引用されている。
 だが、予想に反して、11月27日以降に劇場を移して再オープンすることが決まった。再オープンまで間が空くのは、やはりサイズの違いから来る調整が必要だということではないだろうか。

 ランダバウトからオン・ブロードウェイ劇場への移動は以前にも『シー・ラヴズ・ミー SHE LOVES ME』(93年)で体験したが、この時は受け皿も規模がさほど大きくないブルックス・アトキンソン劇場だったので、印象もほとんど変わらなかった。
 が、今回はまるでサイズが違うので大いに楽しみ。
 なにしろ装置や照明が見事な舞台だったから、それがどう変わるのか、あるいは変わらずに大劇場でも素晴らしいのか、その辺の技を観てみたい。

 ところで、あの『シー・ラヴズ・ミー』の翻訳上演をいきなり帝劇でやったのには驚いたが(驚きのあまり観に行かなかったが)、演目の規模と劇場の規模に違和感はなかったのだろうか。
 ご存知の方、教えてください。

(10/31/1997)

Copyright ©1997 Masahiro‘Misoppa’Mizuguchi

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