02-03年トニー賞発表と感想

 トニー賞が発表になりました。例によって、予想の当否と言い訳をお楽しみください(予想の詳しい根拠はこちら)。
 過去 5シーズンの予想結果はこちら→97-98年98-99年99-00年00-01年01-02年

 毎度の前置きですが、トニー賞は興行成績に直接影響が出るのでプロダクション側にとっては重要だけれども、選考には政治的判断による偏りもあるので、観客である我々にとっては“話のタネ”に過ぎません。必ずしも作品選びの基準にはならないことも、心に留めておいてください。
 むしろ、このサイトにおいては、予想と受賞と見比べながら、それぞれの作品の観劇記を読んでいただくのが、正しい楽しみ方となっております。

 受賞作品・受賞者は赤字が受賞予想、が僕の投票です。

 作品別受賞数は次の通り。左の数字がノミネーション数、右が受賞数(▲はリヴァイヴァル。の観劇記は未アップ)。積み残しの観劇記も近日中にアップの予定です。


  • 作品賞
     『AMOUR』
     『HAIRSPRAY』
     『MOVIN' OUT』
     『A YEAR WITH FROG AND TOAD』
  • リヴァイヴァル作品賞
     『GYPSY』
     『LA BOHEME』
     『MAN OF LA MANCHA』
     『NINE』
  • 主演女優賞
     Melissa Errico 『AMOUR』
     Mary Elizabeth Mastrantonio 『MAN OF LA MANCHA』
     Elizabeth Parkinson 『MOVIN' OUT』
     Bernadette Peters 『GYPSY』
     Marissa Jaret Winokur 『HAIRSPRAY』
  • 主演男優賞
     Antonio Banderas 『NINE』
     Harvey Fierstein 『HAIRSPRAY』
     Malcolm Gets 『AMOUR』
     John Selya 『MOVIN' OUT』
     Brian Stokes Mitchell 『MAN OF LA MANCHA』
  • 助演女優賞
     Tammy Blanchard 『GYPSY』
     Jane Krakowski 『NINE』
     Mary Stuart Masterson 『NINE』
     Chita Rivera 『NINE』
     Ashley Tuttle 『MOVIN' OUT』
  • 助演男優賞
     Michael Cavanaugh 『MOVIN' OUT』
     John Dossett 『GYPSY』
     Dick Latessa 『HAIRSPRAY』
     Corey Reynolds 『HAIRSPRAY』
     Keith Roberts 『MOVIN' OUT』
  • 演出賞
     David Leveaux 『NINE』
     Baz Luhrmann 『LA BOHEME』
     Jack O'Brien 『HAIRSPRAY』
     Twyla Tharp 『MOVIN' OUT』
  • 振付賞
     Robert Longbottom 『FLOWER DRUM SONG』
     Jerry Mitchell 『HAIRSPRAY』
     Melinda Roy 『URBAN COWBOY』
     Twyla Tharp 『MOVIN' OUT』
  • 楽曲賞
     Michel Legrand & Didier van Cauwelaert, Jeremy Sams(English adaptation) 『AMOUR』
     Willie and Robert Reale 『A YEAR WITH FROG AND TOAD』
     Marc Shaiman & Scott Wittman 『HAIRSPRAY』
     Various composers 『URBAN COWBOY』
  • 脚本賞
     Didier van Cauwelaert, Jeremy Sams(English adaptation) 『AMOUR』
     Mark O'Donnell & Thomas Meehan 『HAIRSPRAY』
     Willie Reale 『A YEAR WITH FROG AND TOAD』
     David Henry Hwang 『FLOWER DRUM SONG』
  • 編曲賞
     Billy Joel & Stuart Malina 『MOVIN' OUT』
     Nicholas Kitsopoulos 『LA BOHEME』
     Jonathan Tunick 『NINE』
     Harold Wheeler 『HAIRSPRAY』
  • 装置デザイン賞
     John Lee Beatty 『DINNER AT EIGHT』(play)
     Santo Loquasto 『LONG DAYS JOURNEY INTO NIGHT』(play)
     Catherine Martin 『LA BOHEME』
     David Rockwell 『HAIRSPRAY』
  • 衣装デザイン賞
     Gregg Barnes 『FLOWER DRUM SONG』
     William Ivey Long 『HAIRSPRAY』
     Catherine Martin & Angus Strathie 『LA BOHEME』
     Catherine Zuber 『DINNER AT EIGHT』(play)
  • 照明デザイン賞
     Donald Holder 『MOVIN' OUT』
     Nigel Levings 『LA BOHEME』
     Brian MacDevitt 『NINE』
     Kenneth Posner 『HAIRSPRAY』

 [ビリー・ジョエルのオリジナルをなぞっただけでしょ] と牽制したのに(笑)、表面的な目新しさに弱い審査員が『ムーヴィン・アウト』に投票した編曲賞以外全て当たり! 細かく言うと、受賞予想で 11、僕の投票で 9、内ダブりが 7。よって、 13勝 1敗。過去最高の勝率です(笑)。

 宣言通り、『ヘアスプレイ』の年でした。と言うより、対抗馬がいなさすぎた。ブロードウェイの不調が露わになった形。過去最高の勝率を喜んでいられない。先行き不安です。
 それと、当面の話ですが、もう終わっちゃった『アーバン・カウボーイ』や終わりの決まっている『ふたりはずっと』(『A YEAR WITH FROG AND TOAD』のことです)はともかく、主演女優賞も逃した『ジプシー』がいつまで続けるか心配。それでなくてもバーナデット・ピータース、調子が悪そうだし。彼女の主演で観られずに終わるのでしょうか。

 今年は、プレイの助演女優賞を獲得したミシェル・ポーク Michele Pawk(『ハリウッド・アームズ HOLLYWOOD ARMS』)に「おめでとう」を言って幕。彼女、『クレイジー・フォー・ユー CRAZY FOR YOU』のオリジナル・キャストです。
 では、また来年。

(6/9/2003)


 6月 15日に NHKでオンエアされた「2003トニー賞授賞式」からは、ミュージカル脚本賞とミュージカル楽曲賞の受賞者のスピーチ部分が削除されていました。それに抗議する意味を込めて、「2003トニー賞授賞式」完全版オンエア希望キャンペーンを始めました。ぜひご覧ください。

(7/5/2003)

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