劇場に行く

 劇場に行く前に、ホテルの場所について。

 ブロードウェイの劇場のほとんどが、 40丁目から 53丁目の間、 7番街と 8番街の間に集まっています。
 ですから、[ゲキもは] 的に毎日劇場通いするつもりなら、その近辺のホテルに泊まるのが便利。歩いていけるに越したことはありません。tkts も近いですしね。
 (オススメの宿を、こっそり紹介します。こちらの“ウエスト・サイド・ストーリー”の方です。ちょっと変則ですが、劇場通いが目当てなら便利この上ありません。)

 では、劇場へ。
 

1) 場所を確認する

 初めて行く劇場は、直前になってあわてないよう、下見をして場所を確認しておきましょう。
 たいていのガイドブックに地図が載ってますよね。
 現地で売っている「Time Out」等には劇場のリストが載っていて、住所が書いてあります。以下は、住所で調べる方法です。

 例えば、『シカゴ CHICAGO』をやっているアンバサダー劇場の住所。

 219 West 49th Street

 「49th Street」とあるのは、49丁目沿いということを意味します。
 「West」は、 5番街を境にして西側の意味。
 番地は 5番街を離れるほど 100番単位で数が大きくなっていきます。 5番街と 6番街の間が 100番未満、 6番街と 7番街の間が 100番台、 7番街と 8番街の間が 200番台、 8番街と 9番街の間が 300番台……。
 また、奇数は北側、偶数は南側です。
 したがって、シューバート劇場があるのは、 7番街と 8番街の間の 49丁目沿い北側、ということになります。

 ほとんどの劇場は Street 沿いにあるので、この方式の住所になっていますが、いくつかブロードウェイ沿いの劇場があり、住所表示が違います。
 例えば、ウィンター・ガーデン劇場の場合。

 1634 Broadway at 50th Street

 この場合、重要なのは「50th Street」。ブロードウェイ沿いの劇場の場合、Street表示が添えてあることが多いので、それで探せます。

 なお、ブロードウェイの劇場の内、ヴィヴィアン・ボーモント劇場のみは、 65丁目、リンカーン・センターの敷地内にあるのでご注意を。
 

2)劇場への足

 歩き地下鉄タクシーバスか。

 歩きは問題ないっスよね(笑)。

 地下鉄
 ホテルから劇場街への路線はネット等で確認しておいてください(公式路線図)。また、日本の地下鉄ほど頻繁には来ない場合もありますので、余裕を見ておいた方が無難です。
 メトロカードを買って改札のスキャンの溝をスルーさせ、バーを押して入ります(他の人がやってるのを見てマネしてください)。
 駅によっては、アップタウン行きとダウンタウン行きとでホームの行き来が出来ないことがあるので、地下鉄の階段を下りるときに、「Uptown」「Downtown」の表示を確認しましょう。
 下車駅は、N/Q/R/S/1/2/3/7ラインタイムズ・スクエア42丁目駅A/C/Eライン42丁目駅N/Q/Rライン49丁目駅1ライン50丁目駅C/Eライン50丁目駅あたりになります。宿から便利なラインと劇場の番地との兼ね合いで選んでください。ちなみに、前述のヴィヴィアン・ボーモント劇場は1ライン66丁目駅になります。
 休日や早朝・深夜には閉まる駅出入口があるので注意しましょう。

 バス
 バスは、だいたい(だいたいですよ)、南北なら南北、東西なら東西という風に走っています。ネットの路線図等で確認してください(公式路線図)。
 時間が読めないのはタクシー同様。それから、降りる場所は窓外を注意して見ている必要がありますので、ご用心。
 料金は、硬貨かメトロカードで支払います。メトロカードは縦にさし込む方式。
 

 ●メトロカード
 駅のブースの他、ヴィジター・センターやデリなどでも買えるプリペイド・カード。日本と違って割引があるので、うまく利用すれば得。
 詳しくは、こちらを。 Pay-Per-Ride(Regular)Metrocard に回数券感覚の割引、 Unlimited Ride Metrocard に期間限定乗り放題の割引があります。

 タクシー
 タクシーは東京同様時間が読めないので、もし乗るなら余裕を持って出かけましょう。また、開幕時間近くになると劇場周辺の道は混むので、注意が必要です。
 行き先の告げ方は、ストリート沿いなら――、

 「47th street between Broadway and 8th Avenue

 ブロードウェイ沿いなら――、

 「Broadway between 50th street and 51st street

 という具合。その前に「Would(Could) you please take me to」なんてのを付ければ完璧です。
 料金は、メーター、プラス約15%のチップ(深夜には割増料金が加算されます)。
 ドアは自分で開けることをお忘れなく。

3)劇場の中で

 服装は人それぞれ。通常の公演でフォーマル・ウェアという人はさすがに見かけませんが、まあ、キチッとした人からかなりカジュアルな人まで様々です。
 ひとつだけアドヴァイスするとすれば、季節に関係なく冷房がガンガン効いている劇場があるので、上着は持っていた方がいいです。

 チケットを切ってくれる時に、何番目の通路へ行け、とか、右の階段を上がれ、とか言われます。聞き取れなかったら、とにかく入って、近くの案内係にチケットを見せましょう。指示してくれます。
 大切なのは、自分で席を探さないこと。案内を乞うてください。席を教えてくれた案内係が PLAYBILL をくれます。無料です。
 他人の前を通って席に着く時は、「Excuse me.」を忘れずに。
 後から来た人が自分の前を通って席に着こうとする時は、立ち上がって通してあげます。それがニューヨーク流(笑)。日本でも定着してほしいエチケットです。

 2幕ある場合の休憩時間(幕間)は通常 15分間。みんな、トイレに行ったり、バーに行ったり、ただ立ち上がってたりしてます。ご自由にどうぞ。
 ただ、女性用のトイレは日本の劇場同様混むので、始まる前に行っておいた方がいいのではないでしょうか。
 それと、バーは、はっきり言って料金高めです。
 

4)観劇の前後

 個人的には、眠くなるので観劇前の食事はしませんが、するのであれば劇場の近くまで行ってからの方が安心。レストランはたくさんありますし、劇場に行く人のためのプリシアター・ディナーなども用意されていたりします。
 ただ、日本に比べて精算に時間がかかることが多いので、余裕を持って終えましょう。

 観劇後の食事ができるレストランも劇場の近くにたくさんあります。特に、 46丁目 8番街外側のレストラン・ロウにはズラ〜リ。有名レストランは予約しておいた方がいいようです。

 最後に、老婆心的に言えば、安全になってきたとはいえ深夜は気を付けるに越したことはないので、食事後はレストランの近くからタクシーに乗って帰った方が安心かも(激近なら別ですが)。
 

5) ミュージカル関係書のある書店

 劇場街近くにあってミュージカル関係書を扱っている書店を紹介します。立ち寄るだけでも楽しいところです。

  The Drama Book Shop (公式サイトはこちら)が、その店。
 7番街と 48丁目の交叉する北東の角にあるビルの 2階から、 2001年暮れに、 40丁目の 7番街と 8番街との間、南側の道路沿いに移ってきました。ビル内にあった以前と違って、今度は路面店なので、すぐに見つかります。写真の看板を目印に探してみてください。
 住所は、 250 West 40th Street.。
 その名の通り演劇・映画関係書の専門店で、ニューヨークに住む演劇関係者向けの情報誌から映画スターの豪華写真本に到るまで、品揃えは豊富。ミュージカルの楽曲の楽譜類もたくさん並んでいます。
 店員に訊けば、手に入れたい本を探してくれます(これはどこの書店でも同じですが)。

6) JFKから最も安くマンハッタン入りするには

 貧乏性な僕は、ニューヨーク旅行でも常に“安く”を心がけているので、空港(JFKしか経験なし)からマンハッタンまでは、地下鉄を使うことがほとんどです。しかし、これまでは、空港から地下鉄の駅までのアクセスが、バス(無料)という、慣れない人にとってはちょっと不安な手段だったので、あえて紹介しないで来ました。ところが、バスの代わりに、昨 2003年暮れからエアトレイン Airtrain と呼ばれるモノレールが営業を開始し(詳細は公式サイトで)、便利になったので、ここに紹介しておきます。
 何が便利になったかと言うと、運行時間が、間隔的にも所要時間的にも“読める”ようになったことと、ターミナルの建物から出ないでよくなったことです。

 まず、エアトレインの駅ですが、空港内各ターミナルの内部にあります。標識を見て探してください。モノレールですので、上の方のフロアにあるはずです。
 で、ですね、乗る時には改札は通りません。来たエアトレインに、ただ乗ればいいのです。と言うのは、かつてのバス同様、空港内のターミナル間を循環する路線(時計回り)と、空港から出て地下鉄駅に向かう路線(反時計回り)とがあり、空港内を循環する路線は無料だからです。
 しかし、エアトレインが空港から出て地下鉄駅に向かった場合、下りた後に改札があり、 $5支払う必要があります(メトロカードはその場で購入出来ます)。バスの時には駅まで行っても無料でしたから、この $5分が実質値上げとなったわけです。が、それでも、そこから先は通常の地下鉄料金ですから、依然、最も安いマンハッタン入りの手段です。
 ところで、エアトレインの開通で変わったのは、これだけではありません。アクセス出来る地下鉄の駅が、これまでバスが通っていた Howard Beach 駅に加えて、もう 1つ増えました。それが、 Sutphin Blvd Archer Av 駅。ただし、エアトレインの表示では、 Jamaica Station となっています(空港の外に出るエアトレインは、 Howard Beach 行きと Jamaica Station 行きとの 2方向があるわけです)。
 Jamaica Station というのは、ロング・アイランド鉄道のターミナル駅なんですね。で、そこに隣接して地下鉄の Sutphin Blvd Archer Av 駅がある。位置関係を詳しく言うと、エアトレインの改札を出て階段(あるいはエスカレーターあるいはエレヴェーター)を降り、左に曲がると Jamaica Station の駅で、列車の乗り場がいくつかあり、そこを通り過ぎると地下鉄 Sutphin Blvd Archer Av 駅へ降りるエスカレーターや階段があります(最近、改札フロアから Jamaica Station の駅に直接入るドアが左側に出来ました。ドアを入って列車の乗り場を通り過ぎながら直進すると、つきあたりに、地下鉄フロアまで下りるエレヴェーターが 3基あります)。ちなみに、 Howard Beach 駅はエアトレインと地下鉄が直結です。

 さて、 Howard Beach 駅と Sutphin Blvd Archer Av 駅のどちらを選ぶかですが、空港からかかる時間は短く、あまり差はない。それぞれの駅を通っている地下鉄も同じ青色……なのですが、実は路線が違います。 Howard Beach は「A」で、 Sutphin Blvd Archer Av は「E」(+茶色の「J」と「Z」)。この 2本、マンハッタン入りする区域がまるで違うのです
 「A」はブルックリンを回って南の方からマンハッタンに入り、やがて 8番街に出てハーレムまで北上。
 「E」はクイーンズを西に向かって 53丁目からマンハッタンに入り、 50丁目で 8番街に出て南下。
 最終的にはミッドタウンからソーホーに到る地域で併走するので、その辺りへ行く分にはどちらに乗ってもいいわけですが、劇場街近辺のミッドタウンへは、 Sutphin Blvd Archer Av 回りの「E」ラインの方がやや早い気がしました。さらに言うと、「E」ラインの方が本数が多いです。なぜなら、「A」ラインは、マンハッタン方面から言うと Howard Beach 駅の手前で 2つに分かれるので、 Howard Beach 駅に来る本数が少ないのです。
 なお、マンハッタン入りを前提にすると、「J」「Z」は、目的地がダウンタウンの一部地域の場合以外はあまり便利ではないと思われます。
 この辺は、試行錯誤してみてください。
 

 では、グッド・トリップ!

(11/24/1997)
(last revised 4/19/2014)

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